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大人の発達障害|通所リハビリテーション部 犬伏康徳

大人の発達障害には、主にADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)と
いうものがあり、それぞれ日常生活や社会生活で特有の困難を抱えることがあります。
それぞれの代表的な特徴をまとめたチェックリストをご紹介します。ただし、これは自己
診断のためのものであり、医学的な診断に代わるものではありません。いくつかの項目に
当てはまるからといって、必ずしも発達障害であるとは限らないので、ご注意ください。

ADHD(注意欠如・多動症)の傾向チェックリスト

ADHDの特性は、主に「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの傾向に分けられます。

【A. 不注意の傾向】当てはまる(よくある) チェック項目

□  つまらない、または難しい仕事をする際に、不注意な間違いやケアレスミスをすることが頻繁にある。
□  つまらない、または単調な作業をする際に、注意を集中し続けることが困難なことがよくある。
□  直接話しかけられているにもかかわらず、話に注意を払うことが困難なことがよくある。
□  計画性を要する作業を行う際に、作業を順序立てるのが困難なことがよくある。
□  約束や、しなければならない用事を忘れたり、持ち物を置き忘れたりすることが頻繁にある。
□  外からの刺激や雑音で気が散ってしまうことがよくある。
□  物事の難所を乗り越えたのに、詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことがよくある。

【B. 多動性・衝動性の傾向】当てはまる(よくある) チェック項目

□  長時間座っていなければならない時に、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたりすることが頻繁にある。
□  会議などの着席していなければいけない状況で、席を離れてしまうことがよくある。
□  まるで何かに駆り立てられるかのように過度に活動的になったり、落ち着かない感じがよくある。
□  社交的な場面でしゃべりすぎてしまうことがよくある。
□  会話を交わしている相手が話し終える前に会話を遮ってしまったことがよくある。
□  順番待ちが困難で、割り込んだり、順番を待てずにイライラしたりすることがよくある。
□  欲しいものがあると、後先考えずに衝動的に買ってしまうことがある。

ASD(自閉スペクトラム症)の傾向チェックリスト

ASDの特性は、主に「社会的なコミュニケーションの困難」「限定された興味やこだわり」などが特徴です。

【A. コミュニケーション・対人関係の傾向】当てはまる(よくある) チェック項目

□  相手の表情や声のトーンから、気持ちや意図を読み取るのが難しいことがある。 |
□  冗談、皮肉、比喩表現などを言葉通りに受け取ってしまい、誤解することがよくある。
□  「空気を読む」「行間を読む」といった暗黙のルールが分からず、TPOにそぐわない言動をしてしまうことがある。
□  社交的な場面で、どのように振る舞えばよいのかわからないことがよくある。
□  特定の興味のあることになると、一方的に話し続けてしまうことがある。
□  アイコンタクト(目線)が苦手で、不自然になったり、避けてしまったりする。
□  人との適切な距離感(近づきすぎる、よそよそしすぎるなど)が分からないことがある。

【B. 行動・興味の傾向】当てはまる(よくある) チェック項目

□  特定のルールや手順に強くこだわりがあり、それが崩れると非常に動揺してしまう。
□  趣味や知識など、特定の分野に強い興味を持ち、それ以外のことにほとんど関心を持てない。
□  急な予定の変更や、予測できない出来事があると、強い不安や混乱を感じる。
□  光、音、におい、肌触りなど、特定の感覚が極端に過敏(または鈍感)で、生活に支障が出ることがある。
□  いつも同じルートを通る、毎日同じものを食べるなど、繰り返しの行動を好む。

上記のチェックリストは、あくまで「日々の生活で、どんなことに困っているか」を整理するためのツールです。もし、これらの困りごとが長く続き、仕事や日常生活に大きな支障をきたしている場合は、専門の医療機関(心療内科、精神科、発達障害専門のクリニックなど)へ相談することを検討してください。

専門家による診断やサポートを受けることで、ご自身の特性を理解し、より生きやすい工夫や環境調整の方法を見つけることができるかもしれません。

 

通所リハビリテーション部 犬伏康徳

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