精度管理とは
検査の精度を保つため、検体採取から検査実施までの一連の流れを適切に管理することであり、内部精度管理と外部精度管理があります。
(1)内部精度管理
検査室内での検査精度を維持することであり、誰がいつ測定しても同じ検査結果を報告できるようにしておくことが目的です。
濃度が既知の試料(通称コントロール)である精度管理試料を測定して再現性や正確性を確認し、精度を確保します。
(2)外部精度管理
日本医師会や県の臨床検査技師会などの医療・検査関連団体が各医療機関を対象に同一条件の検体や画像を送付し、その結果を集計し評価します。
参加施設全体における検査精度や各医療機関の検査データの信頼性を評価できます。
検査機器の精度はもとより、臨床検査技師の技量も評価されます。
当院では、毎朝始業時と、その都度必要時に内部精度管理を実施しています。
また、定期的に検査機器のメンテナンスを実施し、検査データの正確性の確保に努めています。
日本医師会、徳島県の臨床検査技師会及び試薬メーカーが実施する外部精度管理には積極的に参加しています。日本医師会主催の外部精度管理では99点(100点満点中)と好成績を収めており、検査データの精度には自信があります。
信頼性のある検査データを迅速に返し、診断に役立てていただくことが臨床検査技師の使命だと感じています。これからも正確で迅速な検査を心がけて、日々努力していきます。
江藤病院 検査部
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