新型コロナが「5類」になるとどう変わるの? 行動制限は? 医療費の負担は?
Q1 そもそも「2類」「5類」って何?
感染症法では、ウィルスや細菌を重症化リスクや感染力に応じて「1類」から「5類」に分け国や自治体が行うことができる措置の内容を定めています。
「2類」には結核やSARSなどがあり感染者に就業制限や入院勧告ができ、医療費は全額公費で負担します。一方「5類」にはインフルエンザや梅毒などがあり就業制限や入院勧告の措置がとれないほか、医療費は自己負担が発生します。
Q2 「5類」に見直すとどう変わるの?
現在 | 移行後 | |
行動制限 | 患者:最大7日 濃厚接触者:最大5日 |
なし |
診察 | 発熱外来中心 | 一般の医療機関 |
ワクチン接種 | 無料 | 検討中 |
入院、検査の公的負担 | あり | 検討中 |
屋内でのマスク | 着用を推奨 | 原則不要 |
Q3 新型コロナはインフルエンザと同等になった?
「致死率」は最初に感染が拡大した2020年の春ごろの第1波では5%を超えていました。治療法やワクチン接種の進展もあり、2022年の秋以降の第8波では0.19%と下がっています。
しかし新型コロナはインフルエンザと比べはるかに感染が広がりやすく、季節を問わず流行が起き、感染拡大の時期や規模を予測することが難しく、短い周期で変異株が出現する恐れがあります。
季節性のインフルエンザと同様の対応が可能な病気になるにはもうしばらく時間がかかると思われます。
検査部