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健診項目|肝臓と腎臓の検査項目の解説|検査部

「健診検査項目について」第3回では、肝臓と腎臓の検査についてです。

まず、健診検査項目に含まれる肝臓の検査と言えば、ASTとALTとγ-GTPなどがあります。

*AST(GOT)とALT(GPT)

ASTは心臓、筋肉、肝臓に多く存在します。
ALTは主に肝臓中に存在するため、肝細胞の障害の程度を調べるのに適しています。
数値が高い場合は急性肝炎、慢性肝炎、劇症肝炎、脂肪肝、肝臓癌、アルコール性肝炎などが疑われます。
ASTのみが高い場合は心筋梗塞、筋肉疾患、溶血性貧血などが考えられます。
基準値は30 U/L以下であり、51 U/L以上が異常です。

*γ-GTP

γ-GTPは肝臓、胆道に異常があると血液中の数値が上昇します。
数値が高い場合はアルコール性肝障害、慢性肝炎、胆汁うっ滞、薬剤性肝障害などが疑われます。
ただし、日頃お酒をよく飲む人は肝障害がなくても数値が上昇することもあります。
基準値は50 U/L以下であり、101 U/L以上が異常です。

続いて、健診検査項目に含まれる腎臓の検査と言えば、クレアチニンとeGFRと尿酸などがあります。

*クレアチニン

クレアチニンは筋肉が運動する際に必要なエネルギーを生み出した後の老廃物です。
腎臓でろ過されて尿中に排泄されるので、血液中のクレアチニン値が高いと腎臓の機能が低下していることを意味します。
一般的に筋肉量が多いほどその量も多くなるため、基準範囲に男女差があります。また、若い方は高齢者より筋肉量が多いので数値が高めになります。

男性: 基準値1.00 mg/dl以下であり、1.30 mg/dl以上が異常です。
女性: 基準値0.70 mg/dl以下であり、1.00 mg/dl以上が異常です。

*e-GFR(イージ-エフア-ル)

クレアチニン値を性別、年齢で補正することで算出でき、クレアチニンより精度の高い腎臓機能の指標です。
数値が低いと腎臓の機能が低下していることを意味し、慢性腎臓病(CKD)が疑われます。

基準値は60.0以上であり、44.9以下が異常です。

*尿酸

尿酸はタンパク質の一種であるプリン体という物質が代謝された後にできる老廃物です。数値が高い場合は、高尿酸血症といいます。
数値の高い状態が持続すると、結晶として関節に蓄積していき、炎症が起きます。その関節痛を痛風発作と呼びます。また、腎臓より尿管に結石が落ちる尿路結石も起こりやすくなります。
日頃からプリン体を多く含む食品を食べている人は注意が必要です。

基準値2.1~7.0mg/dl であり、9.0mg/dl以上が異常です。

 

第4回は血液一般検査と尿検査についてです。

検査部

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