気温が高くなると、よく耳にする熱中症。熱中症とは、高温多湿な環境下で、発汗による体温調節等が うまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態をさします。予防・対策を行い、適切な処置を行えば、防止あるいは軽症で済ませることができます。
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。 高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能や、暑さに対する体の調整機能が低下しているため注意が必要です。また、子どもや障害のある方も、自ら症状を訴えられない場合があるため、特に配慮しましょう。
昨年4月から、熱中症警戒アラートの一段上の“熱中症特別警戒アラート”が新たに創設されました。過去に例のない危険な暑さが予測され、人の健康に係る重大な被害が生じる恐れがある時に発表されます。ニュースや天気予報、環境省及び気象庁の熱中症予防に関する情報も確認し、適切な熱中症予防の行動をとり、健康に過ごしていきましょう。
(熱中症警戒・熱中症特別警戒アラートの発表状況は、環境省の「環境省熱中症予防情報サイト」に掲載)
乳幼児が熱中症になりやすい原因
・暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかってしまう。
・気温が体表温度より高くなると熱を逃すことが難しい。
・大人に比べて背が低いため、地面からの熱の影響を受けやすい。(大人の+3℃ほど)
☀熱中症にならないために☀
熱中症対策をして暑さに強い身体になろう!
・ 熱中症には暑さに負けないからだ作りや環境づくりが大切です。気温が上がり始める初夏から、日常的に適度な運動を行い、適切な食事や十分な睡眠をとるようにしましょう。
・ 暑さを感じなくても室温や外気温を測定し、扇風機やエアコンを使って温度調整することや、喉が渇いていなくても、こまめな水分補給を心がけて健康に過ごしましょう。
・ 野外で過ごす場合は、必ず帽子を被り、ときどき日陰の涼しい場所で休憩をとりましょう。
・ 熱のこもらない素材の服を選び、汗や体温、顔色など子どもの様子を周りの大人が気にかけましょう。
・ 汗をかく力は2~3歳までに決まると言われています。適度に汗をかいて遊ばせ、暑さに強いからだを作りましょう。
【参考文献】
こどもまんなか家庭庁 みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!
環境省 熱中症予防情報サイト
厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト
東京都公式HP COLUMN
キッズドクターマガジン
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