2025年秋口より、インフルエンザが全国的に大流行しました。
毎年流行はあるものの、今年はインフルエンザA型・B型とともに大流行となり、いつまで流行るのかとご心配になられた方もおられたのではないでしょうか。
・インフルエンザの型について
インフルエンザには大きく分けてA型とB型があり、例年、A型が先行して流行し、B型が後から流行します。
主な症状として、
A型は、高熱、関節痛、倦怠感、咳、喉の痛みなどがあります。
B型は、高熱(数日続く微熱~高熱もあり)、咳、喉の痛み、下痢・吐き気などの消化器症状などがあります。1度解熱してから再度発熱するケースもあります。
・潜伏期間は?
コロナよりは潜伏期間は短いとされており、濃厚接触後1~2日で発症するケースが多いです。
・検査はいつしたらいい?
インフルエンザの抗原検査は、発症から12時間~24時間経過しなければ、正確な判定が出ないと言われています。発熱しすぐに検査しても、偽陰性となる可能性が高いです。適切な時期に検査をすることをお勧めします。

・治療薬(抗ウイルス薬)は?
抗ウイルス薬は、基本的に発症48時間以内に治療開始することとなっています。発症から日数が経っていると、処方対象とならない時があるため、ご注意ください。
抗ウイルス薬には、内服薬、吸入薬、点滴があります。
内服薬:タミフル®、ゾフルーザ®(1回のみ)
吸入薬:リレンザ®、イナビル®(1回のみ)
注射薬:ラピアクタ®
があります。
よく、抗ウイルス薬で異常行動があると言われていますが、最近ではインフルエンザ自体が異常行動の症状があるとされています。
小さいお子様の場合は、様子を常に見てあげておくことも大切です。
・家族がインフルエンザになったら
予防投与という方法があります。受験前、大事な仕事の前などには病院へご相談ください。
・かかる前に予防が大事です。
基本的には、インフルエンザは接触感染、飛沫感染と言われており、マスクや手指消毒、手洗い・うがいで予防できるとされています。流行中は特に注意して、予防しましょう。
さらに、予防接種も効果があります。発症を防ぐものではありませんが、重症化を予防したり、インフルエンザ脳症への予防にもなります。
ただし、ワクチンは効果が出るまで2週間~1か月程度かかり、効果がある期間としては3か月~5か月程度と言われています。そのため、1シーズンに1回投与すればよいと思われます。(小児以外)
また、常々の健康管理も予防の一つです。健康的な生活を心掛け、さらに加湿(特に50%以上)もこまめに行っていきましょう。

・高齢者向けの高容量ワクチンについて
2026年10月からは高齢者向けに高容量のワクチンが発売されます。
75歳以上になりますが、次期への感染予防として、ご検討ください。
インフルエンザについてよく知って、正しく対処していくことが自分、ご家族、患者様を守る事につながります。

江藤病院 薬剤部
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