飲まなければならないお薬がたくさんあると混乱してしまいますね。
気をつけていても飲み忘れてしまう場合もあるのではないでしょうか。
お困りの方には簡単に管理ができるように用法ごとにお薬をまとめる分包調剤を提案することがあります。
今回は分包調剤についてご紹介します。
写真は空の分包紙です。
この袋の中にお薬が入ります。
このように用法ごとにお薬を分包紙にまとめて入れておくと管理しやすいですね。外来患者様には主に左の写真のように分包することが多いです。
さらに、日付を印字することもできます。
入院患者様には左の写真のように朝昼夕とつなげて、1日分として管理できるようにしています。
入院中から退院したときのことを考えてお薬の飲み忘れがないよう工夫することは大切ですね。
さて、どうやって分包しているのか・・・。
薬剤部内の機械をご紹介します。
これは分包機上部の写真です。
カセットの中に錠剤が入っています。
このカセットから必要な薬が必要な錠数が落ちてきて分包されるしくみになっています。
カセットがない薬は薬剤師が確認して専用の引き出しに入れてセットしています。
つづいて、こちらは分包機下部の写真です。
こちらで落ちてきた薬を受け止め、分包紙を熱で圧着させて分包しています。
分包紙が出てきているのがみえますね。
非常に便利な分包機ですが、デメリットもございます。
完全な密閉はできないので湿気に弱い薬剤などは分包できません。
そして一番のデメリットは、分包しない調剤と比べると時間がかかってしまうことです。業界の中では速い分包速度の機械を導入していますが、調剤に時間がかかってしまうことは防ぐことができません。
お時間を頂くこと、分包できない薬剤もあることをご了承いただきますようお願いします。
以上をご理解頂いたうえ、院内処方で分包調剤を希望される方はお気軽にご相談ください。
薬剤部