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病棟業務の一つであるTDM(治療薬物モニタリング)業務について|薬剤部

はじめに

江藤病院では外来処方も院内で調剤しているので、薬剤師は外来業務、病棟業務を兼任しています。外来通院されている患者様が入院され、お薬の説明に伺わせていただいたとき、外来業務と病棟業務を兼任していることによく驚かれます。

外来業務では調剤業務が主ですが、病棟業務は患者様へお薬の説明に伺う以外に見えない部分が多く、薬剤師が何をしているのかわかりにくいのではと思います。

そこで今回は、目に見えない病棟薬剤業務のうちの一つである、TDM業務について簡単にお話しします。

 

TDM(Therapeutic Drug Monitoring:治療薬物モニタリング)とは

一言で表現すると、治療効果や副作用に関する様々な因子をモニタリングしながらそれぞれの患者様に個別化した薬物投与を行うことです。

薬によって、効果が発現される薬の血液中の濃度の範囲が狭いものや治療効果が発現される濃度を超えてしまうと注意を要する副作用が出現するものなどがあります。そのような場合、薬剤の用量や投与間隔などを細かく設定することで副作用の出現を回避し、十分な治療効果を発現させることができます。このように薬剤の投与計画を立てることを投与設計と言います。

細かい投与設計が必要な場合は、血液中の薬物濃度の推移が計算できるTDMソフトを使用しています。血液検査で得られた腎機能検査値や血液中の薬物濃度などが投与設計の指標とされ、これらの値をTDMソフトに入力し、得られたデータを基に医師と相談しながら投与設計を行っています。 腎機能検査値以外に年齢や一緒に投与している点滴の量、薬を効かせたい場所(どの臓器に効かせたいか)とそれにあわせて目標とする薬物血中濃度をどの程度にするのかなど、投与設計の指標となる因子は様々です。

必ずTDMソフトを使用するわけではなく、効果の出方に体質などの個人差が大きい薬や併用する薬剤によって血液中の薬物濃度が変動してしまう薬なども存在するため、血液検査で薬物濃度を測定することで効果の確認と薬剤の適正用量の検討をしています。

採血の時間

どのタイミングで血液中の薬物濃度を測定するのかは薬剤によって決まっています。深夜など患者様の睡眠の邪魔にならないよう看護師と相談しながら採血のタイミングを決めています。

まとめ

病棟業務の中の一つとしてTDM業務を簡単に説明しました。

このようにTDM業務以外の病棟業務でも医師、看護師や他の職員さんと相談しながら治療を行っています。患者様に姿は見せなくてもその陰で薬剤の適正治療に薬剤師が関わっています。

今後もチーム医療の一員として、患者様にとってよりよい治療になるよう精進したいと思っております。

 

江藤病院 薬剤部

 

 

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