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生理検査について|検査部

第3回は心エコー検査、頸動脈エコー検査、下肢静脈エコー検査についてです。

*心臓超音波(心エコー)検査とは

超音波を用いて心臓の状態を調べる検査です。超音波検査は高い周波数の音波(超音波)を使って、体の中の臓器を写し出します。被爆の心配が無く、簡便に行えるというメリットがあるため、病気の診断はもちろん、治療後の経過観察や妊婦健診などで幅広く活用されています。心臓に人工弁やペースメーカーを植え込んでいる場合でも、制限なく検査が可能です。

健康診断などで実施される心電図検査や胸部レントゲン検査などで異常が見つかった場合に精密検査として心エコー検査を行うことがあります。
心エコー検査では、心臓の大きさや形、壁の厚さ、動く様子がリアルタイムで観察することができます。心臓の形状や血液を送り出す力を調べることで、機能に異常がないか確認し、心臓内を流れる血流に色を付けて表示することで、血流の異常や心臓弁の異常を見つけることができます。

心エコー検査でわかる病気

何らかの原因によって心臓の働きに異常が起こり、血液の循環がうまくいかなくなる病気を総称して心疾患と呼びます。心疾患の代表的な病気に、心不全、虚血性心疾患(心筋梗塞や胸心症)、不整脈、弁膜症、心筋症などがありますがこれらの病気を発見・診断する上で心エコー検査はとても有用な検査です。動悸や息切れが増えたと感じたら、年のせいだと放置せず早めに医療機関を受診することが大切です。

*頸動脈エコー検査とは

超音波が頸動脈(大動脈から頭部へ血液を送る血管)を写し出し動脈硬化の程度を調べる検査です。超音波によって断層撮影された画像によって、血管壁の厚さと血管の内側の状態がわかります。具体的には、動脈硬化によって厚くなった血管壁やこびりついたプラーク(脂肪などの繊維など)や血栓などを確認することができます。
また、血管の狭搾率を評価することができます。

頸動脈エコー検査でわかる病気

動脈硬化がわかります。動脈硬化は名前の通り、動脈が硬くなることです。本来、血管には弾力性がありますが、年齢や生活習慣が原因で血管の内側にコレステロールや繊維などから形成されるプラークがたまって血管が狭くなったり、弾力性がなくなったりします。そしてたまったプラークが破裂すると血栓ができてしまいます。血栓が血管につまってしまうと、心筋梗塞や脳梗塞の恐れがあります。

*下肢静脈エコー検査とは

足全体に超音波をあて、静脈の太さや形態、血栓の有無などを調べる検査です。静脈には血液を効率よく心臓に戻すためにいくつもの弁がついており、この弁の機能不全により起こる病気もあります。

下肢静脈エコー検査でわかる病気

深部静脈血栓症がわかります。深部静脈血栓症とは足から心臓へ血液を戻す血管(静脈)に血の塊(血栓)ができて詰まってしまう病気です。ふくらはぎや表面にある静脈に血栓ができても大きな問題にはなりにくいのですが、下腹部や太もも、膝の中心を走る深部静脈に血栓ができた場合、重症になってしまいます。血栓が足の静脈から心臓や肺に向かって流され、肺の血管に詰まった場合、肺塞栓症を引き起こします。

超音波検査は被爆の心配がなく痛みのない検査です。少しでも心配な方は一度、超音波検査を受けてみてはいかがでしょうか?

 

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