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江藤ニュース

歯科衛生士からの口腔ケアアドバイス(義歯編)

歯科衛生士からの口腔ケアアドバイス

2022年6月現在、江藤病院には2名の歯科衛生士が在籍しています。

日々、入院患者様に対し専門的口腔ケア、義歯の適合チェック、歯科往診の対応を実施するほか、言語聴覚士の指導のもと摂食訓練、口腔機能改善に取り組んでいます。医師をはじめ院内多職種が口腔内の疾患に理解を示してくれるので、大変働きやすくやりがいを感じる職場です。

今週は、“歯と口の健康週間”ということで、「歯科衛生士からの口腔ケアアドバイス(義歯編)」と題してコラムをお送りします。

私たちが日頃行う患者様の口腔ケア中に、義歯に関して不具合を訴える方がいらっしゃいます。噛むと痛い、緩い、ガタつくなど不具合を感じている方が多いようです。実は、義歯や口腔内は大変デリケートで、髪の毛一本、口腔内にあるだけで不快に感じるほどです。

毎日のブラッシング時に少しの時間でも口腔内、義歯など観察する時間を作っていただくために、義歯のお手入れの際に避けていただきたいことをお伝えします。

①歯磨剤を使用して義歯をブラシでこする

歯磨剤は研磨剤が入っているため、摩耗や傷の原因となります。義歯用のブラシや歯ブラシを用いて、流水で洗うことで十分ケアできます。汚れがひどく自身で落とせない場合は、後述にもあるように、歯科医院へ持参してみてください。

②落としてしまう

お手入れ中に洗面台などに落とし、割れてしまう場合があります。洗面器などを置き、その上でお手入れするだけでも、落とした際に割れにくくなります。

③乾燥させる・熱湯をかける

変形の原因になります。義歯ケースに入れ、水につけておいてください。義歯ケース内の水は1日1回入れ換えてください。

 

続いて、義歯のお手入れの際にお勧めしたいポイントです。

①吸盤付きブラシ

脳血管疾患等による麻痺を有する方のために、吸盤がついているブラシが市販されています。これを使用することで、ご自身による洗浄がしやすくなります。

②定期的な歯科医院受診

歯科医院では、義歯の洗浄や研磨などのメンテナンスを受けることができます。義歯のバネが黒く酸化してくることがありますが、市販の洗浄剤では落とすことが難しいです。

おわりに

義歯は、私たちの食事や会話をしやすくしたり、外見を保ったりするための補助具として使用します。いわば、歩きにくいときの杖や、目が見えにくいときの眼鏡と同等です。敬遠せずに、必要に応じて積極的に使用し、そしてケアをしていただきたいです。

6月4日~10日は、「歯と口の健康週間」です。歯科医院で歯牙や義歯、歯肉のケアをしてもらったり、健口に努めてみましょう。

当院では歯科衛生士が入院中の患者様の歯の痛みや歯牙/義歯の不具合、口腔内の疾患などがないか確認し、必要に応じて近隣の歯科医院へご紹介しています。入院患者様が快適に入院生活を送ることができるよう日々サポートしていきます。

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