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介護老人保健施設(老健)について|リハビリテーション通信

みなさんこんにちは。今回は介護老人保健施設(老健)について説明します。

介護老人保健施設(老健)とは

要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営む事ができるようにするための支援が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療ならびに日常生活上の世話を行う事を目的とする施設のことです。

基本方針

入所者が有する能力に応じ自立した日常生活を営む事ができるようにすることとともに、その方の居宅における生活への復帰を目指します。在宅復帰・在宅療養支援のための地域拠点となる施設でなければなりません。リハビリテーションを提供する機能維持・改善の役割を担います。

簡単に説明すると

  • 65歳以上で要介護1~要介護5の認定を受けられた方が入所できます。
  • 在宅復帰を目標とし、必要な能力の獲得を図るための施設であるということです。
  • 原則として在宅復帰を目標としていますので、終身利用することはできません。
  • ショートステイ(短期入所療養介護)というサービスもあり、何らかの理由で一定期間自宅での介護が行えないときに短期間の入所ができます。要支援1、要支援2の認定を受けている方も利用可能です。

理念と役割

厚生労働省が以下の5つを基本方針として述べています。

  • 包括的ケアサービス施設 …利用者様の意思を尊厳し、望ましい在宅または施設生活が過ごせるようチームで支援します。利用者様ひとりひとりに支援計画を立て、必要な医療、看護や介護、リハビリテーションを提供します。
  • リハビリテーション施設 …理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が個々に応じた計画を立て、リハビリテーションを実施します。
  • 在宅復帰施設 …入所者個々の状態に応じて多職種からなるチームケアを行い、早期の在宅復帰に努めます。
  • 在宅生活支援施設 …自立した在宅生活が継続できるように介護予防に努め、サービスを提供するとともに、他サービス機関と連携して総合的に支援し、家族の介護負担の軽減に努めます。
  • 地域に根差した施設 …ご家族様や地域住民の方々と交流し、情報提供を行い、さまざまなケアの相談に対応します。

介護老人保健施設(老健)のメリット

  • 理学・作業療法士など、専門職によるリハビリテーションが受けられる
  • 医師と看護師が常駐している
  • 利用料金が他の施設よりも比較的安い

 

今回の執筆者:理学療法士 川井涼平(かわい りょうへい)
現在、江藤病院併設施設である介護老人保健施設 明和苑で勤めています。入所やリハビリテーション等に関して、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

 

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