リハビリテーションといえば、歩けるようになる、自分でご飯が食べられるようになる、トイレに行けるようになるなど、動作ができるようになるというイメージが強いように思いますが、‘ポジショニング‘という概念もリハビリテーションの一つです。
ポジショニングとは、「位置づけ」「立ち位置」などと言い換えられることがあり、リハビリテーションの現場ではクッションなどを利用して快適で安定した姿勢を保ち、床ずれや関節拘縮、呼吸障害などを予防・改善することをいいます。
ポジショニングを行う目的は、ベッドとの接触面の圧を分散し褥瘡のリスクを下げる、筋緊張を緩和し安楽な姿勢をとる、呼吸が楽にできる、動きやすい姿勢をとる、など様々ありますが、多くの場合は「ベッドとの接触面の圧を分散し、褥瘡のリスクを下げる」ということと「筋緊張を緩和し安楽な姿勢をとる」という2つではないかと思います。
下記の図のように、寝ているときの褥瘡好発部位は多く見られます。

ポジショニングの評価では、患者さんの苦痛の有無、身体のアライメント(左右対称性やねじれの有無)、身体とベッドの間の隙間などを確認します。患者さんの状態や目的に応じて、安全管理、褥瘡予防、呼吸や循環の改善などを多角的に行います。
褥瘡の好発部位は多く、何から手を付けたらいいか戸惑うこともあるかもしれません。
そんな時、なにか一つだけしかできないと言われたら、‘横向きにして服のしわを伸ばしてあげること‘を考えてもらいたいと思います。
参考文献:福祉介護テクノプラス2024.2
今回の執筆者:作業療法士 瀧花 愛子(たきばな あいこ)
身体機能や病気を見るだけでなく、患者さんや利用者さん個人の好きなことや得意なことを取り入れたリハビリを提供できるよう心がけています。
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