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リハビリテーション通信

痛み|痛みの伝え方|リハビリテーション部

痛み

 「痛みを取ってほしい。」「ここが痛いんやけど、どうにかならんで。」作業療法士として働いていて、患者さんや利用者さんからよく聞く言葉です。痛みとは体内にあるセンサー(受容器)が刺激を感知すると脊髄を通って脳に信号を送り、体に伝えることで‘痛み‘となります。痛みの定義とは‘実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験‘といわれています。今回は痛みの種類と痛みの伝え方について書きたいと思います。療法士は患者さんや利用者さんの「痛み」を改善するために「どこが痛みますか?」「どんな痛みですか?」「どんな時に痛みますか?」などいくつか質問することがあります。その際、どう答えたらいいのか、どんな事を聞かれるかなど、少しでも参考にしてもらえればと思います。

痛みの種類について

急性疼痛と慢性疼痛

 怪我や病気などによって起こり、原因がはっきりとわかる、その部位に限定して起こる痛みを急性疼痛といいます。時間が経過すれば治ることもありますが、痛みがひどく、長引く場合は慢性化するリスクがあるので注意が必要です。

急性疼痛の種類

・火傷
・外傷
・打撲
・骨折
・手術後の痛み
・分娩(陣痛)
・帯状疱疹(たいじょうほうしん) など

慢性疼痛とは

 慢性疼痛とは、急激な痛みではなく、長く続く痛みのことをいいます。病気やけがが治っても継続する痛みのことを指し、一過性の痛みがひどく、長引いてしまうと原因自体がなくなっても痛みが長期化してしまう場合があります。

痛みを伝える時

 ポイントは、いつから、どこが、どんな痛み、どれくらいの強さ です。
 この中の「どれくらいの強さ」とは人により異なるため、伝えづらい、伝わりづらい部分でもあると思います。そんな時、療法士は「痛みを点数化する」という評価を使うことがあります。NRS(Numerical Rating Scale)という評価で痛みを0から10の11段階に分け、疼痛が全くないものを0、考えられるなかで最悪な我慢できない痛みを10として点数を問うものです。数字という客観的な指標で、治療前後で療法士と痛みの程度を共通認識として理解できる道具を使わずにできる痛みの評価になります。
 リハビリを受ける際や「痛み」について説明したいときや痛みの程度を伝えたいときは使ってみてください。

今回の執筆者:作業療法士 瀧花 愛子(たきばな あいこ)

那賀町出身。
身体機能や病気を見るだけでなく、患者さんや利用者さん個人の好きなことや得意なことを取り入れたリハビリを提供できるよう心がけています。

 

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