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マンスリーコラム

天体写真撮影のお話|副院長 日下至弘

 今回は趣味の話です。私の趣味の一つに天体写真撮影があります。
天体写真の撮影法は2-3年前より電子観望という方法が知られるようになってから様相が変わってきました。みなさんが天体写真と聞いたときに思い浮かべる赤や紫色の星雲、きれいな惑星は街中では簡単には撮れません。そのような写真を撮るには、大きな天体望遠鏡、それを支えるガッチリした重量のある架台、自動追尾装置、真っ暗な空がみえる街中から離れた山奥での撮影が必要になってきます。
 私は、自宅のベランダでしか撮影しないので、もちろんそのような装備はもっていないわけですが、それでも、天体望遠鏡にデジタル一眼レフカメラを直接接続して写真を撮るというようなことはしていたのです。しかし、いくら撮影しても、星の焦点がきっちり合わない、なんとか星雲らしき色合いは写るが、みなさんが思い浮かべるような星雲の写真からは程遠い画質の写真しか撮れませんでした。そこで最初に触れた電子観望です。
 天体望遠鏡の通常目で除く部分に専用のデジタルカメラを接続し、カメラはパソコンに接続します。そうすると、望遠鏡で見る景色をパソコンで見ることができるようになります。そのうえで、パソコン上で専用のソフトを使って星の写真をデジタル処理して撮影すると驚くほどの画質、色合い、拡大率で写真が撮れるのです。私の望遠鏡とカメラの写真を載せます。望遠鏡の先端に装着している赤い丸いものがカメラです。撮影した写真も載せます。最初に撮影できたオリオン大星雲の写真をみたときには大興奮でした。こんな写真が自分で撮れるとは思っていなかったのです。電子観望で撮影するようになってから、これまで撮ろうとおもっても撮れなかったものが自宅のベランダで撮れるようになりました。最近は夜の天気予報ばかり気にするようになっています。

 

江藤病院 副院長 日下 至弘

天体望遠鏡と装着したカメラです。

 

馬頭星雲

 

バラ星雲

 

オリオン大星雲

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