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リハビリテーション通信

食事姿勢を見直そう|リハビリテーション通信

突然ですが、みなさんの普段の食事の姿勢はどうでしょうか?

年齢を重ねると骨粗鬆症や、脊椎圧迫骨折による骨の変形、加齢による姿勢を支える筋力の低下等が起きやすく、猫背などの悪い姿勢になりやすいです。加齢による悪い姿勢の一つで円背(えんぱい)になる方が多い印象です。円背とは背骨が丸まった姿勢のことで、円背になると顎が自然と上を向いてしまうため、食べ物を飲み込む力が弱くなり、“誤嚥性肺炎”のリスクが高くなってしまいます。

誤嚥とは

食道に入るべき食べ物や水分、唾液などが気管に誤って入ることです。
誤嚥により、細菌が付着した食べ物や唾液が気管から肺に入り炎症を起こすことで誤嚥性肺炎になります。
誤嚥性肺炎は高齢者だけの問題ではありません。
普段、テレビやスマホなど何かを見ながらの食事をしていませんか?

何かをしながらの食事は、無意識に顔や体が傾いた状態での食事となっています。
傾いたままで食事をしていると、普段の姿勢が歪むのはもちろん食べ物でむせることが増えて“誤嚥性肺炎”のリスクが高まります。

誤嚥性肺炎になると

日常的な活動に支障が出たり、重症化して呼吸困難を招く可能性があります。症状としては、むせ、咳が続く、食欲不振、呼吸困難などがあります。
嚥下機能に合わせた食事形態(きざみ食、ペースト食等)となるため、好きなものを食べたり飲んだりすることができなくなります。

誤嚥予防のための食事姿勢

(1) 背もたれに腰が当たるように深く腰掛けます。
(2) 背筋を伸ばして顎を軽くひき、やや前かがみになります。
(3) テーブルの高さは、腕をのせて肘が90度に曲がる程度です。
(4) 体とテーブルの間はこぶし一つ分くらい開けます。

普段の食事は1回平均30分程度と言われています。
いつまでも、自分の好きな食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりができるように、まずは3回の食事のうちの1回から良い姿勢で食事することから始めてみませんか。

 

執筆者:理学療法士 松本 将樹

新卒で江藤病院に入職し今年で11年目になります。現在は訪問リハビリテーションを担当させていただいています。利用者様がより良い生活を送れるように精一杯務めさせていただきます。

🖊松本 将樹 理学療法士 執筆記事
シーティングについて

 

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