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リハ通信29

認知症予防について

現在私たちの国では高齢化が急速に進み、同時に認知症の方も増加しています。2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%、約602万人となっており、6人に1人が認知症有病者であり、生き生きとした毎日の生活を困難にさせています。
そこで今回は、『認知症状について』と『運動と認知課題(頭の体操)を用いた認知症予防法』を2回に分けてご紹介します。

1.認知症について

認知症の定義

日本神経学会によると、認知症とは「一度獲得された知的機能が、後天的な脳の機能障害によって全般的 に低下し、社会生活や日常生活に支障をきたすようになった状態」とされています。

認知症の主な原因疾患

認知症にはいくつかの種類があります。「4大認知症」とも呼ばれ、アルツハイマー型・レビー小体型・脳血管性・前頭側頭型を指します。

アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。症状はもの忘れとして発症することが多く、ゆっくりと進行します。

次いで多いのが脳梗塞や脳出血などの脳血管障害による脳血管性認知症です。障害された脳の部位によって症状が異なるため、一部の認知機能は保たれている「まだら認知症」が特徴です。

例えば、記憶の障害はひどいのに判断力は保たれている、穏やかだった人が怒りっぽくなる、気力がなくなる、話す言葉が理解できないなどの症状がみられ、ゆっくり進行することもあれば、階段状に急速に進む場合もあります。また、脳血管性認知症にアルツハイマー型認知症が合併している患者さんも多くみられます。

その他に、現実には見えないものが見える幻視(いないはずの人や小動物がみえるなど)、手足が震えたり歩幅が小刻みになって転びやすくなる症状(パーキンソン症状)があらわれるレビー小体型認知症もあります。

 

また、スムーズに言葉が出てこない・言い間違いが多い、感情の抑制がきかなくなる、社会のルールを守れなくなるといった症状があらわれる前頭側頭型認知症(ピック病など)もあります。

認知症の割合

出典:2013年5月「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」(筑波大学附属病院精神神経科)

その他の認知原因と症状

・若年性認知症
65歳未満で発症する認知症のこと。若年性認知症の約6割は、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症で占められています。

・アルコール性認知症
アルコールを大量に摂取し続けることにより脳の血管が損傷し、認知症を発症すること。アルツハイマー型認知症のように徐々に進行するのではなく、突然ひどくなるのが特徴です。

・正常圧水頭症
脳脊髄液が何らかの原因でひとつの場所に異常に溜まり、脳を圧迫して発症する。認知症とは違い、早期に治療を始めることができれば、改善される見込みのある病気ともいわれています。

その他にも、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核症候群、脳腫瘍など、脳の何らかの原因により発症する場合があります。

2.認知症予防について

まず病気に対しての考え方は、病気にかからないこと(一次予防)、次に早期発見、早期治療(二次予防)、中長期で治療中の方であれば重症化させない(三次予防)ようにすることが大切です。
認知症予防についてのポイントとしては、第一に運動を行うこと、第二に食事への配慮、第三に社会活動への参加が大切です。
今回は、病気にかからないこと(一次予防)と運動を行うことについて考えていきます。

病気にかからないようにするには

まず健康的な生活を送ることが大切です。健康的な生活とは、運動不足、喫煙、不健康な食事およびアルコールの過度な摂取などの生活習慣に関連した危険因子をできる限りなくしていくことです。さらに、高血圧、糖尿病、高コレステロー ル血症、肥満やうつ病などの基礎疾患がある方は、治療を行うことで認知症のリスクを低減するといわれています。また、社会的に孤立したり認知機能の不活発は、その他の修正可能な潜在的危険因子にも含まれます。
つまり頭と体、どちらも衰えないように意識を持って生活することが大切です。

運動を行いましょう

WHO(世界保健機構)では、65 歳以上の方は認知機能低下のために、身体活動とは、日課や家庭・地域社会と結びついたレクリエーションや余暇を使って身体を動かすこと、また厚生労働省は、全年齢層における考え方として、今より毎日 10 分ずつ長く 歩くようにする、30 分以上の運動を週 2 日以上行うことを推奨しています。
こういった考え方を参考にして、運動に対しての意識をもち認知症予防に努めていただければと思います。

リハビリスタッフからのメッセージ

今回は認知症の原因と症状についてご説明しました。一言に認知症といっても、様々な症状がみられるので、疑わしく感じられる場合は医療機関等で専門的な検査や治療を受けられることが早期の発見、治療と皆さんの不安の軽減に繋がると思います。
次回は認知症予防を目的とした運動、認知課題(頭の体操)を組み合わせたコグニサイズをご紹介します。

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