新着情報 新着情報

新着情報

リハビリテーション通信

コグニサイズ|認知症予防に向けた運動【動画】|リハビリテーション部

リハ通信30 (1)

コグニサイズとは

コグニサイズとは国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。英語のcognition (認知) とexercise(運動) を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)といいます。cognitionは脳に認知的な負荷がかかるような各種の認知課題が該当し、exerciseは各種の運動課題が該当します。

コグニサイズの目的

コグニサイズの目的は、運動で体の健康を促すと同時に、脳の活動を活発にする機会を増やし、認知症の発症を遅延させることです。コグニサイズの課題が上手く行えることを目的とするのではなく、課題に慣れ始めたら、創意工夫によってどんどん難易度を上げていただきたいと思います。「課題を考えること」も考える場面を増やす大事な課題です。

できれば多くの方と一緒にコグニサイズを行って、間違ったり上手くできなかったらみんなで笑って、楽しんでいただくことを期待しています。

コグニサイズの実践

立ってコグニサイズ(ステップ運動+3の倍数で拍手)

 

①両足をそろえて背筋を伸ばして立ちます。

②「いち」と声を出して、右横にステップします。

③「に」と声を出して、右足をもとに戻します。

④「さん」と声を出して手をたたき、左横にステップします。

⑤「よん」と声を出して、もとに戻します。

②~⑤までを1セットとし、数を20まで数えて繰り返すと少しずつタイミングがズレてきます。慣れてきたら、5の倍数や7の倍数と拍手する数を変えていくと変化が生じることで難易度がアップします。

座ってコグニサイズ(数字を数えてからだタッチ+3の倍数でグータッチ)

 

①両足をそろえて座ります。

②「いち」と声を出して左足を上げ、右手はパーにして膝をタッチします。

③「に」と声を出し右足を上げて、左手はパーにして膝をタッチします。

④「さん」と声を出し左足を大きく上げて、右手はグーにして足首をタッチします。

⑤「よん」と声を出し右足を大きく上げて、左手はパーにして足首をタッチします。

こちらも②~⑤までを1セットとし、数を20まで数えて繰り返すと少しずつタイミングがズレてきます。慣れてきたら、グータッチする順番や倍数(5の倍数や7の倍数)を変えたりすると変化が生じ難易度がアップします。

 

当院のオリジナルコグニサイズ

<STEP1> 

①と②を20まで数えて繰り返します。 

 

①「いち」と声を出し、両指の人差し指をさします。

②「に」と声を出し、両手をグーにします。

 

<STEP2>

③と④を20まで数えて繰り返します。

③「いち」と声を出し、右手は人差し指を立て、左手はグーにします。

④「に」と声を出し、右手はグー、左手は人差し指を立てます。

 

<STEP3>

⑤~⑦をそれぞれ20まで数えて繰り返します。変化を付けて、考える場面を多く設ける工夫をしました。

 

⑤「いち」と声を出し、右手は人差し指、左手はグーにします。

⑥「に」と声を出し、拍手します。

⑦「さん」と声を出し、右手はグー、左手は人差し指を立てます。

リハビリスタッフからのメッセージ

ご紹介したように、当院でもコグニサイズをアレンジして、皆さんに楽しんでいただきながら実施しています。

不思議なことに、ふだんあまり笑わない方でも失敗したりすると声を出して笑い、一生懸命にコグニサイズを行ってくださる姿をよくお見かけします。笑うということは、ストレスを解消し心を穏やかにする、睡眠を良質なものにするなど、身体や精神にとても大切なことです。

ですから、活動を始める前はいつも「もし失敗したら、声を出して笑ってくださいね!」と皆さんには説明をしてから始めています。

今回ご紹介したのはほんの一例です、簡単に言うと「しながら運動」ともいわれ、歌を歌いながら散歩する、料理を作りながらスクワットなど皆さんの日常でもできることがたくさんあると思います。

今回をきっかけに、ぜひ健康的な生活習慣を身に付けていただけたら幸いです。

リハビリテーション通信はこちらから☟
リハビリテーション通信 バックナンバー

 

一覧へ戻る
back 一覧に戻るのアイコン

ご不明点がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

0885-37-1559
ページトップ ページトップのアイコン

トップへ戻る