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リハビリテーション通信

外反母趾の予防・改善法【動画】自宅でできるセルフトレーニング|リハビリテーション部

リハ通信42

 前回は外反母趾の診断や原因についてお伝えしました。今回は外反母趾の予防や、効果的とされる改善法をご紹介いたします。

治療法

 外反母趾の治療方法には、「保存療法」と「手術療法」があります。「保存療法」には主として①靴の選定 ②運動療法 ③装具療法 ④薬物療法があります。

 ここでは①靴の選定と②運動療法を詳しく紹介します。

①靴の選定のポイント

1.指の付け根から爪先までのスペースが広く取ってある
2.土踏まずから踵にかけてフィットしている
3.足の甲にしっかりフィットしている
4.靴底が薄すぎない
以上の項目に、より多く該当する靴を選ぶとよいでしょう。

②運動療法の紹介

1.タオルギャザー
効果)足趾を曲げる筋肉には、足の縦アーチと横アーチを支える作用のある筋肉が活動するため、開張足の悪化や予防対策になります。

方法)足趾でタオルをつかむ運動で、足趾を曲げる筋肉を動かします。

 

2.Hohmann(ホーマン)体操
効果)軽度から中等度の外反母趾に対して痛みの軽減が期待できます。

方法)両側の踵を接触させます。幅が広いゴムを左右の母趾に掛け、引っ張る運動です。30~50回繰り返すとよいでしょう。

 

3.母趾外転運動
効果)軽度から中等度の外反母趾に対して若干の変形矯正が期待できます。

方法)足の指を開いたり閉じたり、グー・パーを繰り返し行いましょう。

 

4.ひろのば体操(足趾を広げて(=ひろ)伸ばす(=のば)、足趾と足のストレッチ)
効果)足趾と足裏バランスを整え、足裏の筋力を取り戻すことで、本来のアーチを作ることが期待できます。

方法)足趾の間に手指を入れて握り、ぐるっと大きく回します。両足で最短5分ほどできればOKです。片足約10分行うと、より効果的です。

 

5.ストレッチ
効果)ストレッチをすることにより柔軟性が保たれます。

ストレッチ①:指を1本ずつ根元から押していきます。

 

ストレッチ②:指を1本ずつ開いていきます。

 

リハビリスタッフからのメッセージ

 今回は中高年の女性に多くみられる外反母趾についてお届けしました。外反母趾に対する運動は意外と簡単にできるので、家事や日常生活の空き時間にぜひ実施してみてください。

 

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