【はじめに】
人の一生のうち、1/3にあたる部分は睡眠時間であり、理想的な睡眠時間は約8時間だと言われています。現在、睡眠の悩みを持たれている方が多いので正しい対策をしながら睡眠不足が解消できるようにしましょう。
【睡眠の悩み】
1 睡眠時間が短い。
2 眠りが浅い。
3 寝ても疲れがとれない。
【睡眠の種類や役割】
まず、入眠後に深い眠りの“ノンレム睡眠”が始まり、そこから浅い眠りの“レム睡眠” に移行します。
その後は、これらを交互に繰り返しながら朝を迎えるにつれてレム睡眠が増えていきます。
●種類
・レム睡眠:急速眼球運動を伴う睡眠。(眠りが浅い。)
※脳が半分起きていて、からだは眠っている状態。→鮮明な夢を見る。
・ノンレム睡眠:急速眼球運動を伴わない睡眠。(眠りが深い。)
※脳もからだも眠っている状態。→静かで変化が少なくモロクロ。夢の記憶がない。
【睡眠不足の原因】
・疲れているのは脳です。
現代の仕事は、デスクワークが中心になり、身体より脳が疲れる時代となっています。
質のいい睡眠がとれないと脳が休息できず正常に機能できなくなり、思考力・記憶力の減退、意欲・注意力・集中力の低下、ストレスが消化されず蓄積され、精神面にも悪影響を及ぼします。
【睡眠不足により出現する症状】
・倦怠感、ストレスの増加、イライラや怒りっぽい、頭痛、集中力、注意力の欠如、血圧上昇、吐き気、めまいなど
→睡眠不足が続き不規則な生活になると、大きな病気を発症する可能性が高くなります。
【睡眠不足を解消させる方法】
・夕食は就寝の3時間前に、入浴は就寝の2時間前にする。
布団に入る時は、からだも心もリラックスした状態を作る。
・眠る前のスマートフォン操作、アルコール、カフェインの摂取を控える。
・眠る前に軽くストレッチをする。
・アロマオイルを使う。
・寝つきをよくする音楽を聴くなど。
・布団の硬さや枕など自身に合っているものを使う。
【最後に】
睡眠は、人間にとって不可欠です。睡眠不足になると、生活や仕事でのパフォーマンスを十分発揮することができません。また、睡眠不足が続くと体調を崩し大きな病気を発症する可能性が高まります。睡眠について、もう一度考え健康な生活が送れるように努めましょう。
参考文献
http://sympotoms.genkiweb.jp
今回の執筆者:作業療法士 髙坂 武志(こうさか たけし)
徳島県在住。
作業療法士となり13年経ちました。
様々な領域/疾患の患者様に応対できるように日々精進します。
リハビリテーション通信 バックナンバー
通所リハビリ Instagramはこちらから☟