はじめに
さて皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
今日は普段私が業務(訪問リハビリテーション)上で重要視している「深呼吸」についてお伝えします。
深呼吸の方法
【大きく吸って ➡ 吐く】
これも気持ちが良いですね。でも、これを繰り返すのではなく
【体中にある空気を全部出すつもりでしっかり吐ききる ➡ 鼻から大きく吸う
➡ 口からフーっと長く吐く】
少し目的を意識するだけで効果アップを狙います。
★十分に息を吐ききること・腹式呼吸がポイント★
私はリハビリテーション開始時と終了時・運動後に、ご自分のペースで3回ずつ行っていただくことを積極的に取り入れています(1分間に3回くらいがよさそうです)。
深呼吸をする理由
深呼吸をする理由1 血圧を安定させるため
丁寧な深呼吸をすることで血管が拡張して血液の流れが良くなり、血管への圧力が下がるためと言われています。
運動で血圧が上がりやすい方には、普段のトイレの前後でも深呼吸を行うよう伝えています。
深呼吸をする理由2 集中力アップ、やる気向上、気分を落ち着かせるため
自律神経のバランスを整えることができると言われています。心身がリラックスすることで気持ちが落ち着きます。イライラ防止やストレスの緩和にも効果があるようです。
運動と運動の切り替え時、気分を新たに取り組むためにも非常に大切だと感じています。
個人的には更年期を迎える頃ですので、気分の浮き沈みやイライラしてしまうことが多いこの頃。
その時には静かに目を閉じて3回深呼吸をしています。
私は集中力が途切れない程度として3回を提案し実施していますが、血圧を下げるためには5~6回行うのがよいということも聞きますので、自分のペースで行えたら良いと思います。
ただし、呼吸器疾患をお持ちの方等で深呼吸が難しい方は、ぜひ医師や療法士にお声がけください。
おわりに
生活の一部に「深呼吸」を取り入れること、簡単そうで意識しないとできないかもしれません。
ぜひ試してみてください。
●「南部訪問看護ステーション(平成在宅総合支援センター)」のご紹介
以前もご紹介しましたが、訪問リハビリテーションについてご紹介します。
通院が困難な方に関して専門スタッフがご自宅に訪問し、それぞれの状況に応じた訓練や介助方法の指導、環境調整や精神的サポートなどを行います。現在家での生活動作に困っている方、どうやって介助をしたらよいかわからない家族様、入院前後で身体機能の変化が大きく、自宅での生活を諦めかけている方、ぜひ主治医やケアマネージャー、南部訪問看護ステーションにお問い合わせください。「安全に生活できる方法」「何か目的が持てる生活の構築」を一緒に考えていきましょう。
利用者様にも家族様にも深呼吸を取り入れた生活をお勧めしていきます。
南部訪問看護ステーション 0885-38-0018までお問合せください。
今回の執筆者:作業療法士:大島 真琴(おおしま まこと)
静岡県浜松市出身、徳島在住20数年。2人の子供は成人と呼ばれる域に達し自分達の道を進んでいます。希望を持った生活はすごいなと日々感じています。
訪問リハビリに携わって16年、【目標を持った生活】の大切さを痛感しています。「朝起きてカーテンを開けてみる」ことも大きな目標で、できたらその日は自信を持つことができますよね。
私の今の目標は、「自宅の多肉植物に毎朝声をかける!」です。可愛くて仕方ありません。
<大島真琴>執筆記事はこちら
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