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リハビリテーション通信

脱水症について|かくれ脱水症|脱水症予防|リハビリテーション通信

はじめに

みなさま。こんにちは。
10月になりましたがまだまだ残暑厳しい日が続いています。いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のリハビリテーション通信のテーマは「脱水症」についてです。脱水症と聞くと夏の暑い日を連想すると思いますが、秋・冬と寒くなる季節でも脱水症は起こってしまいます。脱水症を理解することで残暑厳しい日を乗り越えていきましょう。

脱水症とは

脱水症とは、水と電解質(塩分が水に溶けたもの)で構成される体液が汗で失われ、その補給ができていない場合に生じます。脱水症になると血液量減少や血圧低下が生じ、必要な栄養素が体に行き渡らなくなり、不要な老廃物を排出する力も低下します。骨や筋肉から電解質が失われると脚がつり、しびれが起こることもあります。
また、脱水は1年を通して起こる可能性があります。 多くなる季節は夏と冬(風邪などによる発熱や下痢などが原因)ですが、かくれ脱水症のリスクを忘れてはいけません。

かくれ脱水症とは

かくれ脱水とは、自覚症状のない脱水症の初期の状態になります。脱水症が進行するまで明確な症状が出にくく、早い段階で有効な対策がとれない場合が多いのです。高齢者の脱水症予防は、「かくれ脱水への対策」がポイントになります。
高齢者が脱水症をおこしやすい環境をできるだけ改善し、外気との温度差がある環境での体温調整の工夫をしてみましょう。食事などで防衛体力を保持することも大切です。座って立ち上がるときにふらついていたり、お話ししていて口が重くなったり、尿の回数がいつもより少ない、尿の色が濃くなっている、なども水分不足のサインになります。

脱水症予防には

① 日頃からこまめな水分補給をする習慣

喉が渇いていない、汗をかいていないから水分をとらなくても大丈夫と思いがちですが、すでに体液が減少している場合もあります。いつもより尿の色が濃い、量が少ない場合はすでに体内の水分不足が起こっています。
喉が渇く前からこまめな水分、塩分補給をすることが脱水症の予防には大切です。脱水症の発生は、当日の水分、塩分不足だけではなく、数日前からの不足が原因で発生します。常日頃から水分と塩分補給を心がけましょう。

② 1日に必要な水分補給量って?

1日に必要な水分量は全体で約2.5リットルといわれていますが、1日に必要な水分のうち1.3~1.5リットルは食事からの摂取や体内での産生によります。よって、残りの1.0~1.2リットルを補給する必要があります。一度に大量の水を摂取すると、かえって体内の電解質のバランスが崩れ体調不良を引き起こします。水分補給をする時には、コップ1杯の水(約120~150ml)を一日のうちに約8回摂取できるとよいでしょう。また、あわせて塩分の
補給も行いましょう。水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクや経口補水液、また水や麦茶には、塩や梅干しなどを足して塩分も補給すると良いでしょう。 緑茶やウーロン茶にはカフェインが含まれていて利尿作用があるため要注意です。

③ 脱水症の簡易診断

※脱水症の簡易診断(2つ以上あてはまる場合は要注意)

  • 爪をおしたあと、色が白色からピンク色に戻るまで3秒以上かかる
  • 手の甲をつまみあげた後が戻らない「富士山」ができる
  • 口の中が乾燥している
  • 舌の赤身が強い
  • 舌の表面に亀裂がある
  • 舌が白いものに覆われている

④経口補水液は飲んでますか?

経口補水液とは、発汗により失われた水分、電解質をスムーズに補給するための飲料水です。
体液に近い成分を適切な濃度で含んだ電解質溶液なので、体内に素早く吸収されます。注意事項として、塩分がスポーツ飲料の倍以上入っていますので、高血圧、心臓病、腎疾患などを患っている方は過剰摂取に注意が必要です。

おわりに

今年もあと約2ヶ月で終わりですが、脱水症に気をつけながら快適な生活を過ごしていきましょう。

 

今回の執筆者:作業療法士 鳴滝卓也(なるたき たくや)

小松島市出身 作業療法士になり16年目を迎え、現在は地域包括ケア病棟で勤務しています。自宅や施設から入院された患者様のリハビリテーションをさせていただいており、これからも地域住民の方の生活や暮らしを支えられたらと思っています。

 

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