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江藤ニュース

「グリーンセラピー」としての植物|医事課

5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことに伴い、病院内のアクリル板の全面的な撤去を行いました。
それと同時に、江藤病院受付では積極的に花や観葉植物を飾り、緑化に力を入れています。

植物の「緑」にはそれだけでリラックス効果や心を落ち着ける効果があります。また、最近では植物が人間にもたらす効果効能が研究によって証明されています。

・森林浴効果

植物から放出される香り成分“フィトンチッド”という物質にはストレス緩和やエネルギー回復、自律神経系の改善などの効果があり、森林浴をして「心地よい」「癒される」と感じるのはこの成分のためです。

・空気清浄効果

植物には空気をきれいにする効果があります。
ホルムアルデヒド等の有害物質を除去するだけでなく、フィトケミカル(植物が作り出す化学物質のこと)が、カビの胞子やバクテリアも抑制します。
観葉植物は二酸化炭素を吸収すると同時に、有害物質を分解して人に優しい空気を送り出す、優秀な空気浄化システムでもあります。

・マイナスイオン濃度上昇効果

マイナスイオンには副交感神経の働きを助け、心拍の安定、血圧を下げる効果、リラックス効果などがあります。 逆にプラスイオンは空気の汚れた場所、ちり・ホコリなどに多く、イオンバランスが崩れることで肩こり・腰痛・冷え性などが引き起こされると考えられています。
自然界では森林や滝の周辺でマイナスイオンが多く発生しています。すべての植物にマイナスイオンを発生する効果がありますので、植物を飾ることは心の健康のみならず体の健康にも良い影響があると言えるでしょう。

・心理生理的効果

植物(花、香りを含む)が存在するだけでも気分がリラックスするとされています。植物が目に入る環境では精神安定状態を示す脳波であるアルファ波が増幅されるのです。
こうしたストレス低減作用は、一般に植物の持つ“心理的効果”“生理的効果”と言われています。

・視覚疲労緩和回復効果

植物を眺めると大脳皮質の活動が活発になり、視覚疲労を解消します。また「緑」という色は長時間見ても疲れない色、つまり目を休めるのに適した色です。これは緑の光の波長が網膜に負担を掛けないからとされています。

・温熱環境調節・快適性向上効果

植物の蒸散作用により水分を放散し快適な湿度にします。夏は気化によって熱を奪うことにより気温上昇を抑え、冬は熱を放出して気温の低下を防ぎます(スプリンクラー効果)。
また戸外では、植物の有無によって気温が3~5℃も変化すると言われています(緑陰効果)。

以上のように「植物がもたらす力」は様々な研究により証明されています。
来院する方が植物の緑の力でリラックスしていただければと思います。
また、5月にシャクヤク、6月にアジサイ、というように季節感も大切にしていきたいと思いますので、来院される際は受付の周りの植物にも注目してみてくださいね。

 

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