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新型コロナウイルス感染症が5類になって変わったこと|看護部

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は, 2019年12月初旬に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから、 わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となりました。

あれから4年が過ぎようとしています。日本に感染が拡大してきた頃、病院でも感染対策についてどうしていくのか、たくさんの課題を抱えたまま、パンデミックの脅威にさらされました。

病院の中でも制限がたくさんできました。職員も活動を制限される事が増えて、外出することや旅行に行くことも制限され、私生活も管理されるという3年間でした。
病棟でコロナウイルス感染症のクラスターがおこった時は、人員も少なく職員も感染して休む中、必死で病棟でのコロナウイルス感染症対応と感染拡大防止に、看護師は奮闘していました。職員もこれまで経験しなかったような出来事に振り回されて、私たちが普段目指している看護が出来ずに、たくさんのストレスを抱えていました。

又、病棟では面会禁止が長期間続き、家族・友人に会えないという不安、ご家族様も患者様に会えない不安が大きくなっていきました。そのため、看護師は声掛けを頻回にするなど患者様の状況に応じて、一生懸命向き合っていました。オンライン面会が始まって、少し状況は良くなったかと思いましたが、直接顔を見られないという辛さがご家族からも患者様からも感じられました。当たり前だった事が当たり前にできない状況になって、改めて大切なことに気づかされる毎日でした。

新型コロナウイルス感染症の位置づけは、それまで、「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」とされていましたが、令和5年5月8日から「5類感染症」になりました。
病院での感染対策をどうしていくのか、話し合いを行いながら徐々に制限を緩めています。

何より大きいのは面会が出来るようになったことです。(制限はありますが)
患者様にとって、入院はとても大きなイベントであり不安が伴います。その中で入院したら家族に会えないということは、どれほど辛いものでしょうか。痛みを抱える患者様、認知症のある患者様、余命少ない患者様。どの患者様にとっても面会禁止の期間は想像を超える辛さがあったと感じています。それは、ご家族も同様です。
当たり前だった面会が出来なくなって、看護師はより患者様のために寄り添い、患者様の気持ちに共感することが大切だと感じました。

コロナウイルス感染症がもたらした、看護への影響は計り知れないものですが、改めて看護師の「優しい心」「優しい手」「優しい目」が大切であると再認識することができました。

今後もコロナウイルス感染症との共存の中で、私たちが患者様のためにできる看護を考えていきたいと思います。

何かあれば、いつでもお声掛けください。

 

江藤病院 看護部

 

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