皆さん地震の備えはできていますか?
8月8日の宮崎県日向灘地震を受けて、非常用袋の準備をした方もたくさんいらっしゃると思います。私もその内の1人です。インターネットで防災グッズの入ったリュック、ヘルメット、寝袋等を購入しました。注文が殺到し、まだほとんどの商品が手元に届いていない状態です。とりあえず最低限のものを準備しておこうと100円ショップやドラッグストア、ホームセンターに行くとペットボトルの水や非常食などが売り切れになっている店もありました。地震の備えは物資だけではなく、家具の固定、避難場所や経路の確認、これらも今後起こりうる地震の大切な備えになります。
今後30年間のうちに発生する確率が70%と言われている南海トラフ巨大地震。今回の日向灘地震を受けて気象庁は南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震が発生する可能性がふだんより高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。全国では夏休みで賑わうはずの海水浴場で遊泳禁止の措置をとったり、観光地での宿泊キャンセルが相次いだりと地震による影響は大きかったようです。
本県徳島では、毎年恒例の阿波踊りを大津波警報を想定した避難誘導の計画を定めて、スタッフに避難経路の地図を配布したり、会場の司会者には観客や踊り手を速やかに誘導できるよう原稿を渡して地震に備えた状態で開催したようです。
日向灘地震発生から1週間で臨時情報発表に伴う防災対応の呼びかけが終わりましたが、備蓄の強化や避難場所の確認などこれまで行った対応は今後も続けていく必要があり、普段からいつ地震が起こっても焦らず慌てず落ち着いて行動できるように心がけておきたいものです。
医事課主任 山本由美