暑さが和らぎ、空気の澄んださわやかな晴天が多くなる季節となりました。秋の到来です。物事を始めるには良い季節と言われている秋ですが、そのひとつに【運動】があります。
なぜ運動の秋といわれているの?
昔から【運動の秋】といわれていますが、しっかりとした理由があります。
それは、秋は基礎代謝を上げやすい時期だからです。
基礎代謝とは?
心臓を動かす、呼吸をする、体温を一定に保つなど、私達は安静にしているときも常にエネルギーを消費しています。この時に必要な最小限のエネルギー量を【基礎代謝】といいます。個人差がありますが、通常、加齢とともに減少していきます。
季節による差もあり、夏はエネルギー消費が少ないですが、冬は体の熱を保つためにたくさんのエネルギーを使います。暑い夏が終わると、寒い冬に向けて人間の体はエネルギーを蓄えるため代謝が上がりやすくなります。だからこそ、秋は運動にいい季節です。
代謝が下がるとどうなるの?
代謝が低いということは、生命活動維持に使うエネルギー量が減る、つまり太りやすくなります。年齢と共に脂肪が落ちにくくなる原因も基礎代謝にあります。肥満は様々な病気を引き起こす原因となり健康寿命を縮めてしまいます。他にも、体温や血圧の低下や疲れが取れない、といった体の不調も感じやすくなります。
運動をして代謝を上げましょう!
基礎代謝を上げる運動としておすすめなのが有酸素運動です。脂肪燃焼に適しており、ダイエット効果も期待できます。有酸素運動とは、ウォーキングや軽いジョギング、サイクリングやスイミングなど酸素を取り込みながら行える運動です。
今年の夏は暑い時期が続き、屋外はもちろん、屋内での運動を積極的に行えなかったと思います。涼しくなってきた今の時期に運動するのは効果的です。
また、代謝が上がりやすい時期だからこそ、ダイエットも成功しやすく運動の習慣化にも繋がります。寒い冬に備えて、代謝upを目指して運動を始めてみませんか?
<執筆者> 理学療法士 松本仁美(まつもと ひとみ)
資格取得後、江藤病院に勤務し、今年で10年目になりました。
まずは毎日自分が心身ともに健康でいることが目標です。
患者さまや地域の皆様に還元できるよう精進してまいります。
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