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笑顔のちから|看護部 富山光子

江藤病院マンスリーコラム

 約4年以上、私たちはマスクを顔の一部としてきました。2023年5月にCOVID-19は5類になりましたが、病院や施設ではマスクがマストアイテムとなっています。その中で、改めて笑顔のちからについて考えてみました。

 笑顔にはいろいろな良い効果があると言われています。笑いや笑顔には、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)という免疫細胞を活性化させ、免疫力をアップさせる効果があるといいます。細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治しているのが、リンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞なのです。笑顔でいることによって、脳の働きが活性化したり、筋力アップでエイジングケアになったり、人間関係がうまくいったり、幸福感や鎮静作用まであると言われています。アメリカの心理学者トムキンス氏が発表した「顔面フィードバック仮説」では、笑顔になる事で顔の表情筋が刺激を受け、それが脳にフィードバックされると、ポジティブな感情が生まれると言われています。私たちの医療の中でも、優しい笑顔というのはお互いの関係を良くしたり、幸せな気持ちになれたり、人生を良いものにしていく最大のコミュニケーションツールとも言えます。
 秋田県の取り組みで、少子高齢化の中でいきいき暮らすために、「お笑い」×「運動」を組み合わせた健康づくりをしている記事がありました。楽しく笑いながら運動をすると、筋力低下を予防し脳機能が活性化されて笑いで免疫力もアップのいい事づくしです。

 日常生活の中に笑いを意識して取り入れて「笑顔のちから」を最大限に生かすことで、前向きな気持ちや喜びがさらに健康にプラス効果をもたらすでしょう。ストレスフルな毎日ですが、笑いと笑顔で過ごして、幸せサイクルを回していきましょう!

 

看護部:富山光子

 

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