リハビリテーション通信では、今回4回にわたって栄養や体力などと関係の深い「サルコペニア」と「フレイル」をテーマにしています。今回は先週から引き続いて、「サルコペニアの予防法」をご紹介します。
暑い日が続いていますので、水分補給をお忘れなくお過ごしくださいね。
※「サルコペニア」についての記事はこちら
サルコペニアの予防法
サルコペニアの予防に大切な3つの要素をご紹介します。
①適度な運動で下肢や体幹の筋肉をつけること
運動習慣により筋肉をつけましょう
- 1日10分以上のストレッチや体操
- 1日20分程度の散歩やウォーキング
- 1週間に2回程度の下肢・体幹筋力トレーニング
- 1週間に3回程度のレクリエーション活動や軽スポーツ
(参考:健康日本21における高齢者の身体活動や個人の運動目標より)
②筋肉の原料となるたんぱく質が豊富でバランスのとれた食事をとること
鶏もも肉、鶏卵、鮭、木綿豆腐などたんぱく質が豊富な食材を選びましょう。
③生活習慣病の予防や積極的な社会活動への参加で心身の健康を維持すること
- 定期的に運動をする
- 適正体重を維持する
- 朝食を食べる
- 喫煙をしない
- 飲酒は適量を守るか、しない
- 1日7~8時間の睡眠をとる
- 間食をしない
など、健康維持に努めましょう。
リハビリスタッフからのメッセージ
昨今、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、長い間の自粛生活により活動性が低下し、筋肉量が落ちてサルコペニアに至る方も少なくありません。今回ご紹介したように、「運動実施」と「栄養改善」が予防のためのキーワードです。特に運動実施においては、個人の状態に合わせて運動量を調節することが重要です。サルコペニア予防のための効果的な運動療法についてお知りになりたい方は、どうぞお気軽に当院までお問い合わせください。
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