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リハビリテーション通信

フレイル|リハビリテーション通信

フレイル|リハビリテーション通信|江藤病院

加齢とともに「体力が落ちた」「食が細くなった」と感じることが増えていませんか?

体力の低下や食事量の減少が続くと、要介護状態を招いてしまうかもしれません。超高齢化社会において長く健康に暮らしていくためには、体力の低下や栄養不足を防ぐことが重要です。

リハビリテーション通信では、4回にわたり栄養や体力などと関係の深い、「サルコペニア」と「フレイル」についてお伝えしています。第3回目は「フレイル」についてです。

フレイルとは

フレイルは、「虚弱」「衰弱」「脆弱」などを意味する英語の「​Frailty」が語源です。加齢に伴って、身体機能や精神機能の低下、社会との繋がりが低下して心身が弱った状態になることをいいます。フレイルの状態が進行すると健康寿命の低下を招くとされていますが、介入次第で要介護状態などに進行せずにすむ場合もあります。

フレイルの原因

フレイルには、明確な固有の原因はありません。加齢に伴うさまざまな心身の変化と社会的・環境的な要因が重なり、相互に影響し合って本人を徐々にフレイルの状態にします。この負のサイクルを放置していると、フレイルから要介護状態へと移行してしまう可能性があります。

フレイルの原因となる例

  • 疲れやすくなる
  • 元気が湧かなくなる
  • 動くことが少なくなる
  • 身体機能の低下(歩くスピードの低下)
  • 筋力が低下する・筋肉量が減る(サルコペニア)
  • 認知機能の低下
  • 日常管理が必要な慢性疾患(糖尿病、呼吸器疾患、循環器疾患、関節炎、抑うつ症状など)にかかる

*慢性疾患がフレイルの原因となる例
・糖尿病による知覚低下や痩せ
・呼吸器疾患による咳や呼吸困難
・循環器疾患による活動の制限 など

  • 体重が減る
  • 低栄養になる
  • 収入が減る
  • 孤独になる
  • 社会的に交流する機会が減る

フレイルのチェック

フレイルには統一された評価基準はありませんが、日本で実施されることの多い身体的フレイルの評価基準をご紹介します。
※フリード氏らが発表した評価基準を元に作成

 チェック結果(該当項目数)

  • 0項目:健常
  • 1~2項目:プレフレイル(フレイルには至らないが前段階)
  • 3項目以上:フレイル

いかがでしたか?

  • 0~2項目だった方は、兆候を知っておくと、フレイルを予防しやすくなります。
  • 3項目以上だった方は、その後要介護状態に移行するリスクが高いとされており、早めの対応が必要になります。

次回

次回更新のリハビリテーション通信ではフレイルの予防法についてご紹介します。ぜひご覧ください!

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