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リハビリテーション通信

変形性膝関節症に対するリハビリテーション【動画】|リハビリテーション部

変形性膝関節症に対するリハビリテーション

当院のリハビリテーション部から「リハビリテーション通信」をお届けすることになりました!
第1回目は、当院の外来受診に多い「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」に対するリハビリテーションについてです。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨がすり減って痛みが生じる病気です。悪化すると炎症が起きて膝に水がたまったり、軟骨がすり減ったり、膝の骨が変形したりすることがあります。原因は、加齢、肥満、骨折や半月板損傷といった外傷などです。男女比は1:4で、特に女性ホルモンの減少を伴う40代以降の女性に多くみられます。

膝が動かしにくい 痛い

変形性膝関節症の主な症状は、膝の動かしにくさや膝の痛みです。

初期:膝が動かしにくくなる

膝を動かし始めるときに、動かしにくさや鈍い痛みなどの自覚症状が現れます。立ち上がるとき、歩き始めるときなど、動作の開始時に痛みが現れ、休むと痛みが治まることが多いです。

中期:痛みが治まりにくい

休むと治まっていた痛みがなかなか治まらなくなり、歩くと常に痛みが現れるようになります。正座や階段の上り下りなど膝の曲げ伸ばしがしづらくなります。

末期:歩くことが難しくなる

安静にしていても膝の痛みが治まらず、歩く、座るなどの日常生活にも支障をきたすようになります。進行すると膝が伸びなくなって、歩くことが難しくなります。

受診のタイミング

朝起きたときや動き始めに、膝が「こわばる」「動かしにくい」と感じたら、かかりつけ医または整形外科を受診することをおすすめします。

変形性膝関節症と症状が似ている病気

関節リウマチ、結晶性関節炎(痛風、偽痛風など)、化膿性関節炎、外傷(靭帯損傷など)、骨壊死などがありますので、早めに受診して痛みの原因を明確にし、治療を開始することが大切です。

どのような診察・検査?

問診では、どのようなときに膝が痛くなるのか、休むと痛みが治まるかどうか、どのような痛みか、いつから症状がでているのかなどを医師に伝えましょう。
診察では視診、触診のあと、レントゲン検査などをして膝関節の状態や変形などを調べます。

変形性膝関節症の治療

症状が軽い場合は、薬による治療、リハビリテーション、装具(足底板、膝装具など)による治療などが行われます。症状が進行している場合は、手術を検討することになります。術後、リハビリテーションを実施します。

変形性膝関節症に対するリハビリテーション

変形性膝関節症に対するリハビリテーションでよく使う器具のひとつ「平行棒」を用いた運動について、当院でのリハビリテーション(デモンストレーション)を2つご紹介します。
※コロナウイルス感染症対策として平行棒はこまめに除菌しています。

膝屈伸運動

※音量にご注意ください

 

 

 

膝屈伸運動で、太ももやふくらはぎなどの筋肉を伸ばすことで血行がよくなり、膝周りの動かしやすさにつながります。平行棒を用いることで、正しい姿勢の保持などにつながります。

膝屈曲内転筋ストレッチ

※音量にご注意ください

 

 

 

内転筋は、太ももの内側にある筋肉です。内転筋が弱ると膝の皿が不安定になります。変形性膝関節症では、内転筋が少なくなったり弱くなったりしていることが多いため、内転筋を鍛えて膝への負担を減らすようにします。

日常生活でできる予防法

  • 膝を支える大腿四頭筋を鍛えましょう。
  • 正座を避けましょう。
  • 体重を管理して、肥満であれば減量しましょう。
  • エアコンの冷気などに気を付けて、膝を温め血行を良くするよう努めましょう。
  • 洋式トイレを使用しましょう。

リハビリスタッフからのワンポイント・アドバイス

変形性膝関節症に対するリハビリテーションには、理学療法士・作業療法士によるリハビリテーションのほかに、自主訓練も欠かせません。次回は「変形性膝関節症に対するリハビリテーション<自宅でできるセルフトレーニング>」をお届けします。お楽しみに!

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