私は、2020年に認知症サポーター養成講座を受講し、認知症サポーターとなりました。その証としてのオレンジリングを名札と共に身に付けて仕事をしています。
認知症サポーターとは認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かい目で見守る「応援者」のことです。認知症サポーターは、国の施策である認知症施策推進大綱のなかのひとつでもあります。
認知症の人が住み慣れた地域で可能な限り生活を継続していくためには、家族の力だけでなく、地域で住む人たちの力も重要です。そのため、微力ながらも認知症の人や家族の応援者を増やす一助になりたいと考え、2023年1月、この認知症サポーターを養成する講師になるべく、キャラバン・メイト養成研修を受講し、晴れてキャラバン・メイトとなりました。
認知症サポーターの多くは一般の人です。この一般の人に向けた養成講座は、短時間ではありますが認知症について学びます。この認知症サポーター養成講座の内容のなかで、私が大切であると思ったことを下記に示します。
認知症の人への対応の心得【三つの「ない」】です。
- 驚かせない
- 急がせない
- 自尊心を傷つけない
さらに具体的には、「7つのポイント」として
① まずは見守る
② 余裕をもって対応する
③ 声をかけるときは1人で
④ 後ろから声をかけない
⑤ 相手に目線を合わせてやさしい口調で
⑥ おだやかに、はっきりした話し方で
⑦ 相手の言葉に耳を傾けてゆっくりと対応する
これらの対応は場所を選ばず、認知症の人に関わるすべての人に必要です。私自身も、これらを肝に銘じながら看護実践していきたいと考えています。そして、認知症サポーターとして、またキャラバン・メイトとしても認知症の人や家族の応援者を増やす活動も少しずつ始めたいと思っています。
1病棟 看護主任 打樋聡美
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