心身の疲れを感じたとき、アロマオイルやアロマキャンドルでリラックスした経験はありませんか? 自分にとって「心地よい香り」に包まれるとリラックスできます。
認知症がアロマテラピーで改善する可能性があるということを知っていますか?
アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である精油(エセンシャルオイル)を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法です。
アロマテラピーの効果
- 神経を鎮めてリラックスできる
- 疲れた心身をリフレッシュできる
- 心身のバランスを整える
- 睡眠の質を高める
- 身体の活性力を高める
人間の五感、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚。
この中で嗅覚の刺激だけが大脳新皮質を通さず、大脳辺縁系に直接伝わります。大脳辺縁系は「食欲」「記憶」「感情」など本能的な機能を司る部位です。刺激が伝わると考えるよりも早く心と身体が反応します。
香りを嗅いで一瞬で記憶が蘇ることはありませんか?
例えば、香水の匂いから誰かを思い浮かべたり、花の香りでどこかの場所を思い出したり、何かの匂いがいろんな記憶を呼び起こしたり。
このように脳の中で、臭いを感じる部分と記憶をつかさどる部分は密接につながっています。
そのため、嗅覚を刺激するアロマテラピーは、その刺激が脳の「海馬」に影響を与えることで、記憶力や認知機能の改善につながると考えられています。特に、アルツハイマー型認知症の初期段階では嗅覚機能が低下することが知られており、この段階で嗅覚を刺激することで認知症の進行を遅らせる可能性があります。
日常生活でも、食事をするとき料理の香りも一緒に楽しむようにしたり、山や海に出かけ普段とは違う空気を吸ってみたり、花の香りを嗅いでみたり、“意識して”匂いを感じてみませんか?
脳に良い刺激を与えて認知症を予防しましょう。
引用参考文献
■アロマテラピーは効果がある!その理由と症状別おすすめアロマの紹介
■ 【記事まとめ】認知症予防に効果的_アロマの香りが癒す症状別ブレンド
2病棟 富永安栄
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