みなさんこんにちは。今回のリハビリテーション通信もご覧いただきありがとうございます。
普段ジョギングしていると、公園で勢いよく弾みをつけてストレッチしている方を見かけることがあります。今回はそのことに関する記事をお届けします。
実は、ストレッチの方法は様々で、方法やタイミングによってメリット・デメリットがあることを知ることが大切だと思います。そのような知識がある上でも、勢いよく反動をつけて行うストレッチは「本来ストレッチしたい所をサボらせる動き」になる危険性が高いため注意が必要です。
理由として
・ 筋肉がビックリして固くなるから
・ 本来ストレッチしたいところに力が入り、代わりに別の関節や筋肉に負担がかかるからです。つまり、ごまかしの動きである代償動作が発生してしまう可能性があります。
勢いによる代償動作の具体例として、立ったまま勢いよく体を前屈させ、床に指をつけようとする場合を考えてみます。

| 本来の目的
太ももの裏を伸ばす |
勢いによる代償動作
太ももの裏が硬いまま背中を丸めたり腰を過剰に曲げてしまう |
起こりうる悪影響
腰椎のクッションの役割を果たす椎間板に負担がかかり、腰を痛める |
このように、太ももの裏が伸びない分を、腰が身代わりになって動くのが代償動作です。
しかし、ラジオ体操のように、体をブンブンと動かす運動もあるのでは?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは動的ストレッチと言います。動的ストレッチは重力や慣性の勢いだけではなく、自分の筋力でコントロールしながらリズミカルに行うのが正しい方法です。
静的ストレッチである、反動をつけずにゆっくりと呼吸をしながら行うストレッチの方が、安全性が高いと言えます。

まとめ
前述しましたが、まずは様々なストレッチの方法があることを知ることが重要です。勢いまかせのストレッチに限らず、知識がない状態では、意に沿わない結果になってしまう可能性もあります。本来のストレッチの目的は「どこまで届くか」よりも、「どこが伸びているか」が大切だと思います。特定の場所を柔らかくすることを目的にストレッチをしているのなら、呼吸しながら心地よさを感じつつゆっくり行うのが一番効果的かもしれません。運動やストレッチは、その目的が違えば方法も変わってきます。「ちょっと詳しく聞いてみたいな」「調べたけど、よく分からないな」と感じる方は、専門家へのご相談をお勧めします。
執筆者:理学療法士 川井 涼平現在、江藤病院 医療療養病棟でリハビリテーションを提供しています。患者様に対し、より良いリハビリテーションを提供できるよう努力いたします。
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