まだまだ寒い日が続きますが、時折春めいた気候も増えてきました。
「寒い時期は肩凝りや腰痛、膝の痛みがひどくて困る」と、おっしゃっている患者様も多く、暖かくなってくるのを心待ちにしている方も多いのではないでしょうか?
今回は暖かくなり始める時期に、よく聞く「花粉症」と「高齢者」「肩凝り・腰痛」の関係性ついて、お話しさせていただきます。

はじめに
以前は、高齢者は花粉症にならない(少ない)という通説のようなものがありましたが、最近は患者様の中にも、「鼻水が出てて風邪ぎみなのかな?」と思って聞いてみると「私、花粉症だから」とおっしゃる方も増えている印象を受けます。
国内の60歳以上の花粉症の男女300人を対象としたアンケート調査の結果で、約3割の人が60歳を過ぎてから発症しているようです。また、最近では低年齢から高齢まで、年代を問わず発症率が増加しており、75歳以上の後期高齢者でも一定数発症する人がいらっしゃるようです。
さて、ここからは「花粉症」と「肩凝り・腰痛」との関係についてお伝えしていきます。

まずは直接的な痛みとなり得る「くしゃみ」について、慢性的な腰痛がある患者様は経験されていることと思いますが、くしゃみをするときは身体を丸めて防御姿勢をとったり、何かにつかまって衝撃を和らげようとされているのではないでしょうか。もちろん、くしゃみが原因で急性腰痛症(ぎっくり腰)になってしまう方もいます。その前に、防御姿勢をとることによって、全身の筋肉が過緊張となり、肩凝りなどの諸症状が慢性化してくる可能性もあります。
次は「鼻詰まり」の影響で鼻呼吸が困難になってしまうことの影響について、苦しい呼吸を助けるために、首や肩の筋肉を過剰に使用するために肩凝りなどの症状が深刻化してしまいます。また、呼吸による交感神経や副交感神経などの影響も考えられますが、口呼吸は息を吸う時の喉への刺激にも繋がりますので、リラックスした呼吸ができず、どうしても浅い呼吸になってしまいます。
また、生理学的な影響として、花粉症で分泌されるヒスタミンなどの物質は、アレルギー反応だけではなく、痛みの感受性も高める側面があり、その影響で普段は気にならない程度の筋肉の張り感が「痛み」となってしまうこともあるようです。
ここからは、一般的な屋外での花粉症対策と併せて、自宅でゆっくりしている時に実施できる方法をお伝えしていきます。
〇蒸しタオルで鼻と目を温める
鼻腔を広げることで楽に呼吸ができるようにしましょう。ゆっくりと鼻から息を吸って、口から息を吐き出すことを意識してみてください。副交感神経が優位になり、筋肉の過緊張が抑制されます。
また、漸進的筋弛緩法(呼吸を止めずに、息を吸いながら力を入れて首をすくめ、吐きながら「ストン」と力を抜く)を試してみるのも良いかもしれません。

〇水分をしっかり摂る
鼻水や口呼吸が優位になることで水分が失われ、
さいごに
花粉症は、医学的な診断方法が10年前と現在では違います。季節の変わり目に気になる症状がありましたら「もしかしたら花粉症かも」と医師に相談してみるのもよいかもしれません。適切に花粉症の薬を飲むことで、鼻の通りが良くなり、結果的に肩凝りや腰痛などの慢性症状が軽快するケースもあると思います。
全ての症状にもいえることではありますが、まずは「その症状の原因を知る」ことが重要です。
春は暖かくて桜も咲き、とても良い季節です。季節性の症状はしっかりと対策をして、みんなでお花見をして楽しみましょう!
参考 https://kyodonewsprwire.jp/release/202401305908
今回の執筆者:理学療法士 犬伏 康徳(いぬぶし やすのり)
今年も徳島マラソンに参加します!この記事が投稿される頃にはすでに大会は終わっているかと思いますが、今のコース(吉野川の清流沿い)は今年で最後になるそうです。来年は新しいコースにも挑戦できたらと考えています!
江藤病院では現在も通所リハビリテーション部に所属しています。ご興味がある方はお気軽にお声掛けください。
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