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リハビリテーション通信

外反母趾 part2|リハビリテーション通信

20213月より始まったリハビリテーション通信、様々なテーマを取り上げてまいりました。

今回のリハビリテーション通信は特に反響の多かったテーマである「外反母趾」についてお伝えしたいと思います。

 

はじめに

外反母趾で痛くなったり、母趾が巻き爪(陥入爪)になって困っている方が多いと感じ、今回は「どうして外反母趾になるのか」「どう対処したら楽になるのか」を深堀りしてご紹介します。

 

どうして外反母趾になるの?

まずはどうして外反母趾になってしまうのかご説明します。

外反母趾でお困りのみなさんはテレビやインターネットで、だいたい何が悪いのかということはなんとなく分かっているのではないでしょうか?ハイヒールがダメだとか、そもそも合っていない靴を履くことがダメだとか、運動不足が原因なんじゃないかとか、、、

もちろん上記の理由で外反母趾になってしまう方もいますが、それも一概には言えません。

まずは扁平足から説明します。

「扁平足」という状態がどういったものか、だいたいの想像もできるかと思います。土踏まずがつぶれてしまった状態、つまり足の裏の凹凸が少なく平らな状態です。土踏まずの機能として「衝撃を吸収するクッションのような役割」があるため、足を地面に設置した時の衝撃がそのまま足首や膝、体に伝わります。そうすると脚全体がだるくなったり、痛くなったり、関節かかる負担が増えることで関節の変形に繋がる可能性もあります。

扁平足の主な原因としては、やはり「足裏の筋力不足によって足底を支える力が不足すること」となります。つまり、筋肉が未熟な成長期の子どもに多く見られ、その後加齢によって筋肉が少なくなってくると扁平足になる方が増えてくる、といった状況になります。ここで、知っておいていただきたいことがあります。足裏の筋肉を構成するものが全て足にあるわけではないため、しっかりと脚全体を意識してストレッチやトレーニングを実施していただきたいと思います。

次に外反母趾の説明です。

先に扁平足の説明をさせていただいたのは、扁平足が外反母趾を誘発するからです。母趾外転筋や母趾内転筋などの細かい筋肉のお話は割愛させていただきます。単純に、足の指の位置はそのままに「足の付け根部分がつぶれて広がっている」状態だとすると、「足の付け根の部分が外に、母趾が内側に変形しているように見える」とイメージできるかと思います。もちろん、扁平足も急に出現するものではなく、徐々に筋力が低下していく中で足部を構成する筋肉も徐々に伸張性を失い「外反母趾の形で筋肉の長さも安定してしまう」ため、足の付け根部分をギュッと掴んで元の位置に戻そうとしても母趾が外に開いてくる(元の位置に戻る)ように見えるわけではありません。

もちろん「幅の狭い、つま先が細くなっている靴を履く」という行為も、母趾や小趾を強制的に内側に固定してしまうため、変形を助長させる要因となりますので、注意が必要です。

また、外反母趾で体重がかかる位置がずれると巻き爪になってしまう場合があります。こちらはまたの機会にご説明できたらと思います。

対処方法

以前のリハビリテーション通信にも掲載していますので、こちらも参考にしてください。

また、装具療法やインソールも有用となる場合があります。インソールはこちらを参考にしてください。装具療法も同様に、病院受診し医師が必要と判断した場合は保険適応で作製可能です。もちろん外反母趾や疼痛の程度によって手術適応となる場合もありますので、まずは病院受診をすることを推奨させていただいています。

おわりに

みなさんご承知のことと思いますが、ストレッチやトレーニングは数日で効果が現れるものではありません。何週間、何ヶ月、何年と継続することが重要です。痛みのない毎日を目指して、楽しく運動を続けていきましょう!

リハ通信執筆者:理学療法士 犬伏 康徳

現在は地域包括ケア病棟で勤務しています。早期退院を目指すとともに退院後も安心して生活していただく一助になればと日々奮闘しています。

今年は徳島マラソンも(悪天候でしたが)無事完走できました。来年は完走のタイムを意識して頑張ります!

 

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