前回のリハビリテーション通信では「ロコモティブシンドローム」について解説しました。今回は、「ロコモーショントレーニング(ロコトレ)」をご紹介します。いつまでも自分の足で歩き続けていくためには、身体を支えている足腰を弱らせないことが重要です。自宅でもできるので、ぜひ一緒にやってみましょう!
ロコモ―ショントレーニング(ロコトレ)動画
ロコトレは2種類のみ、「片脚立ち」と「スクワット」です。
※ロコモは、ひとりひとり、症状の程度が異なります。自身に合った安全な方法で行いましょう。詳しくは、リハビリスタッフにお尋ねください!
※音量にご注意ください
ロコトレ紹介
1.片脚立ち
片脚立ちでバランス能力を養います。
床につかない程度に、片脚を上げます。左右1分ずつ、1日3回行いましょう。
※転倒しないように、必ずつかまるものがある場所で行いましょう。支えが必要な人は十分に注意して、机などに手や指をついて行いましょう。
2.スクワット
スクワットで下肢筋力を鍛えます。
①脚を肩幅くらいに開いて立ちます。
②お尻を後ろに引くように、2~3秒かけてゆっくりと膝を曲げ、2~3秒かけてゆっくりと元に戻します。この時、両膝がつま先より前に出ないように注意しましょう。
①~②を5~6回で1セット、1日3セット行いましょう。
※スクワットができない場合 椅子に腰かけ、机に手をついて立ち座りの動作を繰り返します。机に手をつかずにできる場合は、手を机にかざすだけにして行います。
リハビリスタッフからのワンポイント・アドバイス
骨や筋肉の量のピークはおよそ20~30代だということをご存じでしょうか?
骨や筋肉は適度な運動で刺激を与え、適切な栄養を摂ることで、強く丈夫に維持されます。弱った骨や筋肉では、40代・50代で身体の衰えを感じやすくなり、60代以降、思うように動けない身体になってしまう可能性があります。いつまでも自分の足で歩き続けていくために、ロコモを予防し、健康寿命を延ばしていくことが重要視されています。
ご紹介したロコモーショントレーニング(ロコトレ)を、一緒にしてみましょう!
不安なことなどがあれば、ご遠慮なく当院リハビリスタッフにお尋ねください。