新着情報 新着情報

新着情報

リハビリテーション通信

変形性股関節症|リハビリテーション部

リハ通信39

今月は、当院外来リハビリテーションにおいて頻繁に対象となる疾患である「変形性股関節症」についてお伝えします。

変形性股関節症とは

変形性股関節症とは、臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)、先天性股関節脱臼の他、遺伝・加齢・体重・性別などの複数要因を背景に軟骨の欠損を生じ、股関節周辺の骨組織に変化を来した結果に生じた関節症状や兆候のある疾患群と定義されています。
また、その病態は関節軟骨に留まらず、靭帯・関節包・滑膜・関節周囲筋など広範囲に及ぶ病気です。

症状

変形性股関節症の主な症状は、股関節の痛みと機能障害です。股関節は鼠径部(脚の付け根)にあるので、最初は立ち上がりや歩き始めにおいて脚の付け根に痛みを感じます。進行するとその痛みが強くなり、場合によっては持続痛や夜間痛に悩まされることになります。また、日常生活では、脚の爪切りがしづらい、靴下が履きにくい、和式トイレ使用や正座が困難となります。また、長い時間走ったり歩いたりすることがつらくなりますので、台所仕事などの家事労働に支障をきたします。階段や車・バスの乗り降りも手すりが必要になります。

原因と病態

患者さんの多くは女性で、原因は発育性股関節形成不全の後遺症や股関節の形成不全といった、子どものときの病気や発育障害の後遺症が主なものであり、変形性股関節症全体の80%を占めると言われています。最近は高齢社会となり、特に明らかな原因となる病気にかかったことがなくても、年齢とともに股関節症を発症してくることがあります。

治療

治療には大きくわけて保存療法と外科的治療の2種類があります。

1.保存療法

① 運動療法(足底板などを用いた運動療法)
② 患者様指導(病気への理解と生活動作の指導)
③ 薬物療法(痛みの緩和)

2.外科的治療(手術)

これらが、代表的なものとして挙げられます。

リハビリスタッフからのメッセ―ジ

変形性股関節症の発症初期では、「どのような使い方をすると痛みが強くなるか」を自分自身で観察していただき、“日常生活”と“痛みを悪くしない使い方” をよくマッチさせることが大切です。過体重の状態では減量が有効な場合もありますし、必要に応じて杖を使用することで負担を軽減させることもできます。

次回は自宅でできる股関節周囲の筋肉を活性化する運動をご紹介いたします。

 

リハビリテーション通信はこちらから☟
リハビリテーション通信 バックナンバー

 

一覧へ戻る
back 一覧に戻るのアイコン

ご不明点がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

0885-37-1559
ページトップ ページトップのアイコン

トップへ戻る