訪問先ではほとんどの方がお薬を飲んでおられます。
高血圧に糖尿病、利尿剤や抗血小板薬、痛み止めに便秘薬、安定剤など、内容は多岐に渡ります。70歳を超えるとより種類が増える傾向があり、私の訪問経験では、複数の疾患を抱え、朝20錠近い薬を飲んでおられる方が過去最高でした。
ご高齢になられるとともに、だんだんと様々な要因で服薬が難しくなります。独居や高齢世帯となると、県外のご家族が見守りカメラを設置して、遠隔で管理するご家庭も散見されます。
訪問看護では、服薬管理を依頼されることがよくあります。皆様の健康状態が悪化せず、暮らしが維持できるよう、このような方法でお手伝いさせていただいています。
- 残っている薬を整理する。
- カレンダーや配薬ボード、
配薬ケースなど、その方が飲める形に用意する。 - 薬の一包化をする。
- 薬が飲みにくい場合は粉砕に加工してもらう。
- 健康状態に合わせて薬の量の調整や縮小を主治医に相談する。
- 複数の医療機関の薬を整理してセットする。
- 介護サービスと連携し、服薬を継続する。
厚労省によると、飲み忘れなどによる残薬の薬剤費用が1年間で約500億円。そのうち、適切な介入により改善できる薬剤費が400億円とされています。在宅で、服薬に関してお困りの方は、介護サービスでお手伝いできる場合がありますので、ケアマネージャーにご相談ください。
江藤病院 訪問看護ステーション