【はじめに】
ここ最近、「フレイル」と言う言葉を耳にしませんか?
今回は「フレイルって何だろう?」と思っている方のために、「フレイル」について簡単ではありますが説明していこうと思います。
【フレイルとは】
フレイルとは 医学用語である「frailty(フレイルティー)」の日本語訳で、病気ではないけれど、年齢とともに、筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態のことを指します。分かりやすく一言で言えば「加齢により心身が老い衰えた状態のことです。
多くの方は、フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられていますが、高齢者においては特にフレイルが発症しやすいことがわかっています。
【フレイルの流れ】
【フレイルの基準】
フレイルの基準には、さまざまなものがありますがFriedが提唱したものが採用されていることが多いです。Friedの基準には5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断します。
1.体重減少:意図しないで年間4.5kgまたは5%以上の体重減少がある
2.疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3~4日以上感じる
3.歩行速度の低下:歩くのが遅くなり、一回の青信号で道路を横断するのが不安になってきたと感じる
4.筋力(握力)の低下:タオルや雑巾がしぼれない、ペットボトルのフタが開けられないなど
5.身体活動量の低下:外出するのがおっくうになり、一日中 家の中で座ったり寝たりして過ごすことが増えた
【フレイル予防に大切な3つの柱】
栄養(食・口腔機能)・運動・社会参加の3つの柱は、お互いに影響し合っています。どれか1つだけをすればいいというものではありません。3つの柱をうまくリンクさせて自分の生活サイクルに組み入れていくことが大切です。
介護保険分野で作業活動などを通して、利用者様に楽しんで生活していただけるよう、日々模索しながら仕事をしています。
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