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マンスリーコラム

犬の認知症|藤田光子看護部長 

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認知症は「犬」にも発症することをご存じでしょうか

皆さんは「認知症」という病気をよく耳にされますか?

認知症は、脳の病気や障害などの様々な原因により、認知機能が低下してしまうことで、高齢化が進むにつれて発症する患者様は年々増えています。

この認知症は、動物の「犬」にも起こることをご存じでしょうか?

そこで今回、犬の認知機能不全について調べてみることにしました。すると、人間の認知症状とよく似ている事がわかり、その対応方法は人間と同じように通じるものがありました。
犬の認知機能不全を見逃さない為には、日頃の犬の行動には注意が必要です。
それは、

1.見当識障害

行ったり来たりする。歩き回る、迷子になる。ドアの影や家具の後ろで身動きがとれなくなる。反応が鈍くなる。よく知っている人や犬を認識できない。

2.家族との関わりの変化

遊んでもらうことを望まなくなる。他人を喜んで出迎えなくなる。眠っている時間が日中長くなる。活動量が減る。同じ場所をグルグル回る。夜間に泣く。

3.トイレの失敗

トイレでない場所で排泄をする。家の中で排泄する。飼い主の目の前で粗相をする。

など、老犬を飼っている方ならこんな事ないでしょうか?

ペットとはいえ、家族同然に心配になります。
犬の認知症状に対しては、症状によってはお互いがストレスになり辛い日が続く事もあります。

私の飼っている犬は12年になります。人間の年齢にすると80代くらいになります。成犬の平均睡眠時間は10時間~15時間と言われていますが、最近、時間に関係なく遠吠えをするようになり不眠状態でした。犬の気持ちをなかなか理解してあげられなくて、とても辛かったです。

そこで、動物病院の先生に相談することにしました。その結果、先生から「年齢的にそろそろ認知症状が出てくるね。遠吠えはその症状かもしれない。外飼いの犬は中で飼っている犬より寿命は短いからね。不安を和らげたり、眠れるようなお薬を試してみていいと思うよ。」と教えて頂きました。

それから数日、様子を見ながら考えていましたが症状が治まる事がなかったので、お薬を試してみることにしました。すると、お薬を飲んだ日は朝まで静かに過ごすことが出来ました。朝吠えもあるのですが、飲む時間を調整すれば早朝の遠吠えはなくなりました。

お薬の力を借りて愛犬が少しでもゆっくり眠れて体や脳を休める事が出来たらと思っています。愛犬の体をさすったり、散歩をしたり、普段のコミュニケーションもたくさんとるように心がけています。

平成医療福祉グループの病院や施設にも犬がいますが、患者さんも職員も癒されています。
犬は癒しや幸せな気持ちを与えてくれる大切な家族です。言葉は通じませんが、少しでも寄り添いたいと思いますね。

認知症患者様に対する看護も、このように日々悩むことの連続です。
その中で私たちは、その患者様にとってどうすることが一番良い事なのかを考えています。コミュニケーションをとって、その患者様の事を知る事は、とても大切だと思います。

当院には認知症看護認定看護師が1名在籍しております。
専門的な知識を持ち、院内でも認知症看護のリーダーとして日々認知症患者様の看護に取り組んでいます。ご家族の事で不安なことがあるときには、ぜひ!認知症認定看護師にご相談ください。

看護部長 藤田 光子

 

藤田看護部長の次のコラムはこちら「水分補給で熱中症対策!

 

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