今回は頸動脈エコーについて紹介します。

頸動脈エコーは脂質異常症、高血圧症、動脈硬化など生活習慣病に関係しています。
まず頸動脈には生活習慣病などが原因で血管壁に血栓（プラーク）ができます、そして血栓は頸動脈から血流の流れに乗って脳血管へ運ばれ血栓により血管が狭窄し虚血状態となり脳梗塞になります。（頸動脈エコー検査の第一の目的は血栓の検索です）

頸動脈エコーは健康診断（人間ドック）の項目に入っている施設も多く、比較的簡単に血行動態を把握できるのでお勧めの検査です。
検査の目的としては主に血栓（プラーク）を検索して狭窄率、血栓の内部性状を調べます。
狭窄率と血栓の性状の違いで脳血管に血栓が飛ぶリスクが違うので正確な測定と画像が求められます。（治療方針を検討するためにも正確な測定が必要です）
また、頸動脈の血流波形を描出し利用することにより頸動脈の状態や血栓の検索だけでなく脳血管の状態も調べることが可能です。（場合によっては心臓の弁膜症も分かります）

現在当院ではあまり認識されていない検査ですが血管エコー検査としてはとても主流でたくさんの検査データもあり確立されています。
そこで、最近生活習慣が乱れていている、血液検査の数値が悪い、血流の状態等を一度調べてみたいなど興味のある方は当院で頸動脈エコー検査を受けて下さい。

この機会に是非よろしくお願いします。

放射線室スタッフ一同

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