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被曝(ひばく)線量について 後編|放射線室

江藤病院放射線室

前回の「被曝線量について」前編(人体への影響)に引き続いて後編は(母体への影響)について説明します。

前編はこちら

前編では一般的な病院で人体に影響を及ぼす線量を使用することはありませんと言いましたが、確かにそうなのですが、妊娠中女性の母体への被曝は指標の線量を超えると胎児に奇形や精神発達遅滞などの症状が出現する可能性があります。
症状が出現する可能性がある線量は被写体の体型などによって個人差はありますが妊娠期間中に骨盤部CTを約3回撮影する線量で症状が出現する可能性があります。
(※妊娠期間中に被爆した線量です)

放射線検査をすることになった女性で妊娠している可能性がある場合は必ず医師に相談して下さい、撮影方法や放射線を使用しない検査で補うなど検討する必要があります。

母体への放射線の影響は人体に影響を及ぼす線量と違って少ない線量なので注意が必要です。
とにかく一番大切なのは必ず撮影前に医師、放射線技師に相談することです。
妊娠する可能性のある女性に対する放射線検査は医師、放射線技師がしっかりした知識を持っているので安心して下さい。

ここまで母体への影響について説明しましたが放射線の母体への影響は指標の線量を超えると胎児に奇形や精神発達遅滞などの症状が出現する可能性があることを是非覚えて下さい。
私たち放射線技師は安心して患者さんが検査できるように努力していきます。

最後に被曝線量とあまり関係ないのですが放射線装置の未来について予想してみます。
今後の放射線装置はおそらく性能は向上していき被曝線量も低減され撮影画像も向上していくと予想されるので、被曝線量が限りなくゼロに近づいていくような時代がくるかもしれません???
また近年はAI(人工知能)が注目されているのでAIを利用した装置やソフトが今後普及されてくると思います。

以上で被曝線量についての説明を終わります。

 

放射線室スタッフ一同

 

放射線室のコラムはこちら

・ 骨密度検査
・ 生活習慣病について
・ 画像診断
・ 動脈硬化について
・ 被曝(ひばく)線量について 前編
・ 被曝(ひばく)線量について 後編

 

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