7月7日は七夕(たなばた)です。
七夕(たなばた/しちせき、棚機)は、中国、日本、韓国、ベトナムなど中国圏における節供で五節句の一つにも数えられる星まつりです。
現在の日本では、七夕は笹に短冊を吊るして願い事をする日だったり、彦星と織姫が一年に一度会うことが出来る日として親しまれています。
日本で七夕行事が行われるようになったのは1300年以上前の奈良時代です。
江戸時代には寺子屋が増えたため、習字や習い事の上達を願う行事として親しまれ、短冊に願い事を書くことが広がっていきました。
七夕飾り(笹飾り)の飾りものにはそれぞれ意味があります。
主な飾りものについて説明します。
・吹き流し:機織りやお裁縫の上達を願う飾り
・くずかご:清潔、倹約を意味する
・網(あみ)飾り:漁業の網(あみ)から生まれた飾り。豊年満作、大漁を祈願
・折鶴:家内安全や、長寿祈願
・巾着(きんちゃく):金運の上昇や、貯蓄を祈願
・紙衣(かみこ):裁縫の上達を願うほか、病気や災いの身代わりになってもらうという意味
その他に、提灯、笹の葉、輪っかの飾り、菱飾り、星の飾りなどがあります。
最後に短冊の由来について説明します。
短冊は五色〈 青・赤・黄・白・黒(玄)〉で、陰陽五行説の5つの元素の特徴をあらわします。
青:木をあらわす。
赤:火をあらわす。
黄:土をあらわす。
白:金(大地に埋まる金属)をあらわす
黒:水をあらわす
以上のように、七夕に使う短冊の五色はこの世の自然界すべてを表現しています。
七夕がまだ貴族文化だったころ、紙は高級品で紙そのものを神に祀ることもあったそうです。この高価な品に願い事を書くため、そこにはとても大切なことを書いていたようです。この「紙に大切な願い事を書く文化」が、いまの短冊になったといわれています。また、天に向かって伸びる笹竹に吊るすという行為は、願い事を天に届けるためのようです。
今年は笹や短冊の意味を意識しながら、江藤病院の1階から5階の各ホールに飾りつけました。
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